1杯目

ちょっと前の出来事なんだけど、用事が終わり昼メシを食おうと思い、自宅付近の湊川と言う所の商店街のはずれに車を停めた。

するとちょうどそこから回転寿司の看板が見えたので勇気を出して一人回転寿司にチャレンジした。
もう見た目からしてちょっと怪しかったが、人がいるとなんか嫌なのでこの人気の無さは好都合である。

入ってみると演歌をBGMにガランとあまり広くない店内が広がる。
「ピンポ~ン」と入った時の呼び鈴みたいなんが鳴って、 かなりワンテンポ遅れて奥の厨房から「いらっしゃいませ!」とおばさんの声が聞こえた。
とりあえず俺しかいない店内だったが席についた。

すると厨房からその声のおばさんが来て、俺の目の前でお茶を入れ出した。

と言うのも普通回転寿司の「お茶」ってセルフやん?
でもこのおばさん、俺の目の前にある茶葉を湯のみに入れ注いでくれた。
とにかく腹も減ってるので食べようと思い回転してる寿司を見たら…

何にも回ってないやんけっ!!っていうか正確には寿司のネタを書いた紙がお皿に立てて回っているだけ…

『えっ!?これネタ?ネタは?』

なんて上手い事を考えながら、 ショウガナイのでインターホンで注文する事にした。

しかしそのインターホンに付いてる席番の数字も画用紙にメッチャ手書きの数字やし…
なんかテンション下がるっちゅーねん!

 とりあえず「プルルル」って鳴らしてみた。

ほんなら松原のほぼ後ろにおったさっきのおばさんがめっちゃダッシュで厨房に走り出した…

『え?』

って思った瞬間、インターホンからさっきのおばちゃんの声で

「ハイ!ご注文は?」

って店員1人かよっ!ど~なってんねん!この店わ!回転寿司屋ゴッコか?
あまりにもビックリして茶碗蒸しとビール頼んでもたやんけ!

寿司出せ、寿司を! で、茶碗蒸し出てくるのん早すぎっ!

んでおばさん!持って来てくれたんいいけど、そのまま俺のそばにおったら注文しにくいやんけ!

鳴らしたらまた厨房行くんやろ?
ほんなら厨房おれよ!俺は何をあてにビール飲んだらええねん!コラァ!

 しゃーないから直接寿司を頼んだらまた厨房に戻って、数秒したらインターホンが鳴っておばさんが

「今、注文の商品が回って来ます」

って、ええっ!逆コールありなん?そんなん聞いた事ないで! それに回ってくるのん分かるし!
んでまた戻ってくるなぁぁぁぁ!
コントしとんか俺は?二度とくるかぁ!(Mr.ベータ風)

-2004/07/01 update-