122杯目 「笑ってはいけない警察署72時以上」

二度ある事は三度ある。先日この言葉を実体験する事件が松原を襲った。
まず最初の事件は、とある週末、夜中黙々と仕事をしていると弊社スタッフが慌てて事務所に飛び込んできた。

「店の横で何か燃えてます!」
「ど、どうこと!!?」

松原も急いで太陽と虎に駆け寄ると、なんと!
隣りの工作所さんから火の手が上がっているではないか!?
しかもかなりの勢いで燃えている…。

大至急消防に電話をして、駆けつけた救急車。
10分程の消火活動を寒空の中で見守り、そこからは通報&発見者として警察に連れていかれ諸々事情聴取を受ける事になる。
通報しただけなのにまるで疑われているぐらい身元も調べられ、深夜3時ごろに解放。

なんかついてない…。

苛立ちの種火を残しながら翌日は外現場での仕事。
朝から1日業務をこなし、打ち上げへ向かう。
そして支払をしようと財布を鞄から取り出そうとすると…

「え!?」

鞄に入ってるはずの財布が無いでは無いか!
鞄に入れていたので落とす訳は無い!
念のため色々電話で確認するが、そもそも15時ぐらいに使ってから鞄にしまって、一度も取り出していない。

これは間違いなく盗難かスリ!

急いで警察に向かい盗難届を提出。
そしてこまかく事情聴取を受ける。
昨日に引き続き同じ警察に行く事になるとは思わず、財布を無くしたショックも合わさり、鬱寸前。

翌日、カードを止めたり、再発行を行ったりと大忙し。
そんな悲しみに耐えながら仕事をこなして打ち上げへ向かう。

打ち上げでは、もちろんヤケ酒である。
失くした財布を偲び、ベロベロになるまで酒を浴びて3時ごろにお開き。
気分も良くなり気持ちよく自宅へ帰ろうと自転車にまたがる。
打ち上げ会場から1,2分自転車を走らせ東急ハンズを超えたあたりでまた悲劇が松原を襲う。
酒に酔った松原は少しバランスを崩してしまい、ほんの少しだけ、ほんの少しだけ通行人の肩にぶつかってしまったのだ…。

するとその男性は「イッテーナ!!」say。

超ガラの悪そうな人では無いか!?
松原は普段なら土下座して謝る所だが運悪く、酒でベロベロ状態。

「ちょっとぶつかっただけやんけ!」と応戦してしまう。

そこからは言い合いとなり、ぶつかった強面の冷静な連れが警察へ通報。
7~8人ぐらいの警察官が松原と強面を囲い込み、そこから簡単な事情聴取と本当に車の事故と同じぐらいの大がかりな検証…。

「え?自転車でぶつかっただけなのに?」

松原は警察官の大げささに詰め寄るが
「これも事故です。しかもあなたは酒気帯び運転となります。」
と無表情で答えられ、チョークを使って黙々と事故検証が行われる。

そして現場検証が終わると松原はそのまま、また警察署に連れていかれて事情聴取を行う事になる。

ほんとに肩がちょっとブツかっただけなのに、なんか凄い事になってしまっている…。
確かに酒を飲んで運転した松原は100%悪いけど、警察官のみなさんも絶対今、ちょっと心の中で笑ってるに違いない。
もはや小さい事を大げさに扱うコント状態!
松原も思わず笑ってしまうのはしょうがない。

そしてアルコール度数検査や、まっすぐ歩けるかなどのチェックをされ、ようやく5時ごろに警察署を出る事になる。

3日連続の警察署。

そろそろ顔見知りになるクラスである。
ようやく自宅に戻り、布団に入った瞬間に電話が鳴る。

「どうも〇〇署の〇〇です。さっき身分証明で預かった保険証を返し忘れてまして…今からご自宅にお持ちしましょうか?」

いや、何時やと思ってるねん!もうええわ!
というツッコミを我慢して「いや、もう明日でいいです。」
と丁寧に返答すると

「では明日、署にてお待ちしております。」

ってまた明日も行かなあかんのかーーーーーーい!?

-2015/05/03 update-