124杯目「三が日」

人間は怠ける事を生まれた時からプログラミングされている。きっとそれは防衛反応。
だからこそ意志や仕事など何かに挑戦する時に目標を置かなければいけない。
その目標とは人それぞれであり、達成する為にその目標だけを見つめる。
だから怠ける事から目を背けれる。

そう、松原ももちろん人間である。

仕事から逃げ出したい事は多々ある。

しかし逃げ出さない為に…
あ!すみません!松原デーース!!自己紹介遅れてゴメンネ。

という訳で今回も始まりました大人気コラムのお時間!

今回は冒頭で述べた通り、松原は1年間一生懸命頑張る為に1つ目標を置いているのです。

それはお正月!

1年中、休息というものは砂漠のオアシスぐらい皆無で毎日携帯は24時間鳴り響き、常に仕事に追われ、安心して眠れない訳です!
そんな365日の中で仕事の電話が鳴らない唯一の3日間。
それが正月の三が日です。
松原はこの3日間の為に362日間戦い続けていると言っても過言ではない。
オリンピック選手が目指す世界一と同じぐらい松原はこの正月を目指している訳です。

そして2014年、遂に大晦日に突入。明日からは夢にまで見たお正月。
皆既日食と交換してもおつりがくるぐらいの3日間。
ドキをムネムネしていると…

なんと大晦日の朝、息子くんが体調不良を訴えだした!

それからドンドン悪化していく一方である。
さすがに心配になり、夜20時に救急病院に連れていく事にした。
この6年間毎年大晦日は仕事だったので遂に「笑ってはいけない24時」を見れる事を楽しみにしていたが、さすがに息子くんの体がギリ大事である!
ネットで検索して辿り着いた救急病院。
中に入るとカルビーポテトチップスに見習って欲しいぐらい待合室はパンパンの子供の数では無いか!?
受付に駆け寄り、子供が体調不良と伝えると

「では待合室でお待ちください。ただ…すみませんが今、70人待ちなのでどれぐらいかかるか解りませんが」受付の人say。

えええええ!!?!70人待ち!?

恐ろしい数である。

しかし引き返す訳に行かずフラフラの息子君と待合室で待つ事にする。

競走馬が試合前に軽くウオーミングアップ出来そうなぐらい広い待合室には見渡す限り、元気の無い子供とご両親たち。
マスク率は99%で、何とも言えないジメ~っとした空気が充満している。
そしてそこからこんなに遊んだ事が無いぐらい暇をもてあそび、辛い時間が続く…。

どれぐらい待っただろう…
ようやく名前が呼ばれた。

病院には着いたのは確か20時半ぐらいだが、そこから楽勝で3時間が経過していた。

そう23時半である。

危なくここで2015年に突入する所だった。
ようやく問診を受けたがインフル検査には20分かかるという究極の選択を突きつけられる。
しかしインフルかどうかはハッキリしたい。
松原は挑戦する事にした。
もしかしたらここで年を越すリスクを抱えて。
そして時計を見つめ、自分の運に問いかける。

俺はここで年越しするのか?

その答えはすぐ解った。

なんと23時45分に名前が呼ばれたのだ!勝った!2014年に勝った!
意気揚々と医者の元に行くと「インフルの反応は出なかったけどまだ反応が出ないだけかもしれないから気を付けてくださいね」say。
グレーな結果だがまた勝った!

息子君とようやく家に帰れる!医者にお礼を告げて、病院を飛び出そうとすると「あ、待ってください。お薬出しますのであちらでお待ちください。」say。
キャーーー!!!!オワター!!という事で薬を待つこと15分。

笑えない病院24時を過ぎて泣きながら帰路に着く。
気を取り直し、今からの3日間の休暇を楽しむ事にするしかない。
このストレスも明日になれば忘れるであろう。
そして布団にもぐり込み、遂に元旦の朝。神様は松原を見捨てたのだ。

いや、神様が悪い訳では無い!松原は、ただあの風邪をひいた70人の子供たちに負けたのだ。
そこから三が日、ベットの上でひたすら風邪と戦い、3日間の記憶が無いまま、気が着いたら1月4日の2015年初出社。
さあ!2015年も362日間走り続けます!

-2015/08/02 update-