131杯目 「覆水盆に返らず!」

みなさんご機嫌いかがですか?結果にコミット松原です。

という事で夏真っ盛りの先日、夕方までお暇を頂いて去年亡くなった祖母の初盆に行って参りました。

「13時にこのお寺に集合!」というヒントのみを親戚から貰い、向かう片道2時間の田舎道。
最寄りの無人駅から徒歩10分。
こぢんまりとしているが歴史のありそうな面構えのお寺が佇む。
門をくぐると夏の日差しの下で蝉たちが歓迎をしてくれている。
これぞ田舎のお盆。

早速、境内へと入っていると…予想外の光景が広がる。

なんと身内だけと思った寺の中に沢山の家族がひしめきあっているではないか!!?

どういうこと?

恐る恐る中に入っていくと親戚のひとりが松原を発見し、気まずい顔をしながら手招きをしている。
その我が一族のエリアと思われる場所へ向かうと親族一同この寺内の様子に松原と同じくクエスチョンを浮かべていた。
そして松原の耳元に小声で話しかける。

「どうも合同のお盆みたいやねん。」

そ、そんなんあるの!?初耳のオモシロそうな合同お盆大会…
見渡すと真ん中に謎な大きな太鼓と銅で出来たシンバルたちがコックピットの様な席を囲んでいる。
恐らくここにお坊さんが座ってお経をあげるのであろう。
そしてその正面には大きな仏壇が威張る事もなく、でも存在感を出して置かれている。そんなライブ会場で言うセンターステージを囲う様に椅子が並べられていて、恐らく4、5組の親族がブロックに別れて座っているそんな状況である。

初体験の光景にどう対処すれば良いか解らず、目のやり場に困って、座っていると6人の腰の曲がったお婆さん達が仏壇の前に横一列に座って、見た事の無い楽器を叩き出した。
不規則なのか、それとも単純に誰かが間違っているのか謎なリズムでお婆さんズのお経ショーが始まる。
その姿はシュールでダウンタウンのコントでありそうな間と空気が充満し、何故みんな笑わないのかが不思議である。

何とか笑うのを我慢していると、謎な楽器を持ったお坊さん見習いが6人出てきて、奇妙な演奏でまた松原を笑かしにかかってくる。
そして程無くしてコックピットに住職が登場。大ボスである。
さすがボスはピンマイクを襟元に仕込んでいて、ホントの少しの音でもスピーカーから流れる仕組みに。

そこの急なハイテクの謎。しかも高性能過ぎて、服の擦れる音や唾をのみ込む音などガンガンマイクに拾われているので超うるさい。
しかもお婆さんズや見習いのお坊さんへ小声で次の動きの指示をするけど小声の意味が全く無い。
挙句の果てにはお焼香中に複数の家族がいる為、順番を譲り合い、誰も前に出て来ない事に苛立ち、お経をあげながら「はい、次は〇〇さん!」と指示を出してくる始末。

お経の間にそんなセリフ入れてええの?!

しかも途中で住職の指示が入るのでお婆ちゃんズや見習い君たちとお経がズレてきて、住職はそっちに合わせようとするが、みんな気を使って一回止まったりするので指示が入る度にぐちゃぐちゃになっていく…。
こんなんでホンマに供養になるん!?

んで、お経のタイミングわからんくなってやり直すなぁ~!!!!!

お経のやり直し無し!そんなん無し!
お盆だけに覆水盆に返らず!

 

 

-2016/02/22 update-