140杯目「」

COMIN'KOBEというイベントはご存知でしょうか?毎年ゴールデンウィーク(以下GW)に開催している無料のチャリティーイベントで我が太陽と虎が実行委員会として開催をしているのです。そんなCOMIN’KOBEの会場の隣に神戸で最も大きな病院があって、なんと松原はその病院に先日入院をしていたのです。何か勝手に運命を感じつつ、人生初めての入院生活を体験!ベットの上で看護婦さんの言いなりで生かされる日々。手術の傷が痛過ぎて何も出来ず、でも暇な時間だけが流れる。もう退屈過ぎて忙しい。そんな暇が売れる程ある入院生活だが、COMIN'KOBEをやっていて良かったと思える事があったのだ!それは、なんと!病院内でCOMIN'KOBEのファンの方々が居て、松原の事を知っていてくれてとても親切にしてくれたのだ!病院内の喫茶店の店員さん、病院の職員さん、挙げ句の果てには医師の方まで!そして何と毎日の様に病室まで面会に来てくれるのだ!親切にしてくれて特別な情報や色々な事を教えてくれて人の優しさに触れ、まるで“この病院は松原の為にある”と勘違いしそうになる。後は看護婦さんさえ味方につけばこの病院は制覇出来る!そんな錯覚に陥った頃!遂にその時はやってくる。毎朝恒例の血圧&体温検査と注射の時間。今日は初めての看護婦さんがやって来た。慣れた手つきで検査をしながら注射嫌いの松原に気さくに喋りかけてくれる。「もうすぐGWですね~。何かご予定はあるんですか?」「いや、大事な仕事があって休みは無いんです。」「うわ~大変ですね。私もそうなんです。」「え~、GWは病院お休みじゃないんですか?」「実はGWに大きなイベントがこの病院の隣であるんです。」お、これはCOMIN’KOBEの事じゃないのか?!「すっごく大きなイベントでフェスって言うんですか?なんか有名なアーティストがいっぱい出るみたいなんです。」ほら、来た。間違いない!今、アナタの目の前の人は主催者なんだよ~!どのタイミングで驚かせてやろうかとワクワクする。「それでね、聞いてくださいよー!そのイベントのお客さんが救急で沢山来て大変なんですよー!なので大忙しで休み所じゃないんです。」な、なにっ!?そ、そんな事になっていたとは!?まずい!何とかフォローをしなければ!急いで脳内会議を行う。「で、でも沢山人が来て盛り上がるから街にとっては、いい事ですよね~?」どうだ!看護婦!答えてみろ!「う~ん、そうなんですが…電車も満員で混みまくってて患者さんも職員も迷惑だな~って話してるんですよ~。」ドーーーン!終了。もうお手上げだ。ここは松原が主催者という事を隠してやりすごすしかない。もし松原がその迷惑なイベントの主催者だとバレたら悪口を言ったこの看護婦さんとの間に“きまずさ”しか残らない。次の検査の数分間をどうしのげと言うのだ!大丈夫。バレない。俺を誰だと思っている。いくつもの修羅場はくぐって来た。これぐらい訳も無い。という事で話題をさり気なく変えて、この場を納める事に成功。穏やかな入院生活を送るためにこの看護婦には隠し通す必要がある。あと数日の入院なので楽勝だ。松原はどんな困難も乗り越えて来たのだ!そしてその夜。例の医師の方が病室に面会に来てくれた。「調子はどうですか~?」暇すぎる松原にとって大変有り難い限り。いつも通り雑談をしていると今朝の看護婦さんが夜の検査にやってきたのだ!まずい、この医師が余計な事を言わなければいいのだが…。そんな不安をよそに看護婦さんは主治医以外の医師がいる事に驚き、「あれ?○○先生、どうされたんですか?」say。「あ、松原さんは僕の大好きな音楽イベントの実行委員長で…」ちょっと!止めてーーー!時すでに遅し。そこからCOMIN'KOBEの説明をする医師。それがあの迷惑なイベントだと気がつかないフリをしながら採血をする看護婦。その迷惑なイベントの主催者。それぞれの想いが交差する3人の病室。穏やかな入院生活は終わり、松原の血圧だけが高く上昇する。

-2017/08/05 update-