28杯目

僕は松原と言います。おはよう。

今日は僕の過去の面白話から1つPICKUPして君に届けようと思います。
僕の人生は波乱万丈で「人生昼ドラ」と割り切って生きています。
きっと実はこの世界自体が作り物で僕の人生を隠し撮りしてどこかの星の番組でオンエアされてると言い切れるぐらい毎年色々あります。
ただ一番コントみたいな出来事が20歳の時にありました。

僕の母は5回離婚していて本当のお父さんの顔を知らないのですが、
ある日仕事に行くために家を出た瞬間に黒スーツの男の人が2人僕に近づいてきた。

「松原裕さんですよね?」

頷いた僕をそのまま車に誘導し、

「貴方を探している人がいます。」

と駅前の喫茶店に連れていかれた。

そこには80歳の女性と50歳以上の男性がいて僕の顔を見るなり二人は泣き出して僕に飛びついてくる。

「裕!本当のおばあちゃんとお父さんやで~」

僕にとって本当のお父さんはパンダみたいな者で

「死ぬまでに一回見ときたいな」

的な存在だったので戸惑いながらも、大勢のオーディエンスのいる喫茶店で抱き合い会場から拍手や貰い泣きの嵐の刑にさらされた。

後日その父に呼び出され姫路の実家に行く事になる。
すると祖母が連れて行きたい所があると言い車に乗り込み変な大きな屋敷に到着した。

中に連れて行かれると、玄関からうじゃうじゃおばさんがいっぱい出てきた。

エエエエッーー!?誰?で、何ココ?
パニくる僕をみんなが触り感動に酔いしれている…。

「裕ちゃん!裕ちゃん!」

と、全くみた事のない彼女達が僕の周りを取り巻き名前を連呼する。
この複数のおばちゃんは一体何なのか?
全員エプロンをしているのでココの家政婦的な人なのか?にしては多すぎる。
疑問符が浮かんでいる僕をその中でも偉いおばちゃんっぽい人が大広間に誘導して行く。

大広間に着くと真ん中にポツンと座らされ、その部屋の両サイドに複数のおばちゃんズが綺麗に列を作って座る。
まるで何かの儀式が起こるようだ…。
数分待たされた後に奥のふすまが開き、両サイドのおばちゃんズがお辞儀をしだした。
するとそのふすまの先におばちゃんのボスみたいなデッカイおばちゃんが現れた。
ギャグ?コレ敵?臨戦態勢に入った僕にボスキャラが抱きついてきた…

「嗚呼ぁやっと会えた!」

って誰やね~んっ!お前!なんで泣いてんねんっ!
ええっ!!??両サイドのおばちゃんみんな泣いてるぅ~!俺の祖母まで泣いてるやん!
祖母が口を開く。

「アンタの名前を決めてくれた人やで~」

うそ~!!!!ってかその前に誰やねんコイツ!説明せーや!

「懐かしいやろ?」

ってなんで俺は知ってるていで話してんねんっ!
で、なんやねんこの煙? なんか部屋の隅で葉っぱ燃やしてるやん。
なんやねんココ!?一体俺は何者やねん?
ボスキャラが俺の赤子時代の話ししだしたけど、大体覚えてる訳無いし、俺の表情見て!
引いてるやろ?
温度差感じろよ!

「よかったな。裕!やっと会えて!」

って言われても誰か知らんし、お土産にこんなに林檎とかキャベツとかいらんし

「また来るねんで!」

って言われても道解らんし、その前にあんたら何者やねん。
帰りの車も祖母泣いてるから

「あれ誰なん?」

って聞きにくっ! どこの星の誰が見てんねん!
絶対今、笑われてるやん!

『主人公バリ焦ってるやん』

とか言われてるし、多分このままCMまたぎやろ?
視聴率上がってるんやろな…
番組的な事を考えて今度こんなんあったら思いっきりドツいてみよっと。
でもホンマ何やってんあっこ…? つづく…

(このドラマに出てくる団体名・個人名などは一切フィクションではありません。)

-2006/10/05 update-