60杯目「逃病生活」

どうも~。
病気の街・神戸的マスコミの過剰報道に憤りを隠せない松原がお送りする大人気コラムだよ。
みんな。おはよだよ。

という事で流行りのスイーツに飛びつくギャルの如く、
松原も時の人になるべくマスク無しで神戸中をくまなく歩いてみました。が一向に新型インフルに感染しません。

今、かからないと何もオイシクないので焦っています…。
しかしそんなブラック冗談を笑えない程、みんな大迷惑している訳で、見るに見かねるのが観光業界と…
そう!病院ですね。

もう大変そうです。
そんな大変そうな病院に輪をかける事件が先日うちの打ち上げで起ってしまいました…。

某打ち上げ会場でテンション上がった当店風次氏(仮名)が何をトチ狂ったか瓶ビールで自分の頭をドツいてしまいました…
酔っ払っている事も追い風となり血が頭からドクドクと流れ出します。

会場のみんなは血相をかかえて彼の元へ駆けつけます。
当然松原も酔っぱらっている事もあり、風次氏が死んでしまうのでは無いか?
逆に打ち上げで死ぬのは彼の本望なのでは無いか?
そんな彼の人生の終着点まで心配してしまうパニックに陥る。

とにかく救急車!と我に返った松原は即座に117にかけると…

「午前3時26分30びょ…」

ってコラ!ちょっと!ちょっと!!!!なんで風次氏の自爆時間を確認せなあかんねんっ!

そんなお約束のミスを挟み「119」へ再度コール。

程無く救急車が権威を見せびらかす様なサイレンと共に到着。
大パニックの我々に水を差す様な冷静な救急隊が風次を運び込み松原が同伴で病院に向かう。

「君!名前は?住所は?」

車内での救急隊の問いかけに風次氏は

「ナニモワカラナイ」

の一点買い…。

相当頭を打ったのか、それともボケているのか?
長年共にしている松原にさえその真意は定かでは無い。

もちろん救急隊の目線は松原に向くが、ここで本気で回答したら風次氏のボケ殺しになるのか?
それとも真面目に?

そんな葛藤の真っ最中に血を拭きとられ頭の傷が全然軽いものと判明。ここからコントの始まりとなる。
救急車から降りる際も

「写真撮って♪」

など普段経験する事の無いこの状況のメモライズへとベクトルは変わる。

しかし我々と病院サイドの関係の様に頭の傷口は開いているので縫う事となる。

約20分程1人待合室で待つ松原のBGMは室内から聞こえる

「優しくしないで…。すぐ好きになっちゃうから…」

などの風次氏のお戯れ。
もうここまで来ると手術の失敗を祈るしか無い。

…が、残念ながら、数針縫われた彼が手術室から顔をのぞかせる。

そして松原の元へ歩いて来る。
大事故にならなかった事を安堵し彼を抱きしめようとしたその瞬間!!

松原の横を素通りし外へと歩を進める…
えっ?!ちょwwいや、風次!!

自動ドアの開く音に反応した看護婦の

「あんた!どこ行くの!?」

は静まり返った廊下に響き渡る。

「ちょっと捕まえて来て!」

パニック松原はまるで下等兵が隊長へ任務を命じられた時の様に高らかに御意の後、
まだ暗幕がかけられた夜空へと出陣。
しかし初めての場所で道に迷った松原は病院に戻る事無くそのまま帰路の決断。

一夜明け、翌日どうなったか心配な松原の緊張の糸も彼の糸もまだきつく張られたままであった…

(*注)後日病院に行きました

-2009/06/05 update-