コラム「人生打ち上げかけつけ」

松原裕 コラム

2005年より13年間1ヶ月も休まずに連載を続けている太陽と虎代表 松原裕のマンスリーコラム。

人生とは打ち上げのように激しく乱れて華やかに散る。
ならばかけつけイッキで酔ったもの勝ち。

そんな日々起こる不可思議で愉快な体験を綴る太陽と虎マンスリーコラムスケジュール誌に連載中のかけつけコラムWEB版。

笑いをアテに何杯でもイッキしてください。

※本コラムは本人が「がん」を理由に2016年10月を持って休載しておりますが、「絶対休む機会を探していて「がん」になって「よっしゃ!これや!」と思ったに違いない。」「連載が始まって13年間140話以上書き続けてネタ切れになったんじゃないですかね?」関係者談。
「そ、そんなわけないやん!ネタが溢れて溺れそうやわ!ただ体調が…。」本人談。

という事で2016年10月より、体調が良い時にWEB版のみ更新する不定期連載になりましたので、テレビの裏面を掃除するぐらいの頻度でこのページも覗いてくださいね。

53杯目「ケータイ小説」

最近ケータイ小説が流行ってますね。
聞く所によると第3回日本ケータイ小説大賞・源氏物語千年紀賞の大賞に23の女の子が書いた「あたし彼女」が選ばれ賞金200万円獲得したらしいの。

なんか今時の若者言葉を多用した今までにない文体でが話題で切ない恋心をつづってるのだが…
読んだ事の無い人の為にどんな感じかと言えば↓↓

アタシ
アキ
歳?
23
まぁ今年で24
(中略)
女って
働くモン?
アタシ
別に
上目指す?
そんなの
論外だし
てか
やりたい奴は
勝手に
やってろよ
みたいな
男が
頑張って下さ~い
てか
アタシの為に?
みたいな

(「あたし彼女]より抜粋)

これにはビックリですね。こんなんでいいの?こんなんで200万円?
衝撃すぎてゲシュタルト崩壊デス。

でも僕も一回マネしてみようと思いやってみます。
アタシ
マツバラ
歳?
29
仕事?
ライブハウス
っつーか
毎日打ち上げ
一気?
まぁ
当たり前に
ある
てか
ない訳ないじゃん
みたいな
最近
手ぇ
震え
止まんない
みたいな
超ウケる
肝臓
もっと
頑張って下さ~い
アタシの為に?
みたいな

…あ、なんか面白い…。
ハマりそう。
この書き方やったらそれなりに何でも面白くなりそうな気がしますね。
例えば誰もが知ってるお話をこの手法でやってみると

アタシ
メロス
職業?
羊飼い
親友?
まぁ
当たり前に
いる
てか
いない訳ないじゃん
みたいな
親友は
セリヌンティウス
てか
今、
磔(はりつけ)にされてる
最中
みたいな

続いてこれ!

アタシ
サウザー
歳?
知りたいか小僧?
秘孔?
当たり前に
ある
てか
ない訳ないじゃん
みたいな
てか
アタシの体は
生まれついての
帝王の体
みたいな
まぁ
ぶっちゃけ
退かぬ
媚びぬ
省みぬ
みたいな
ひでぶ
北斗の拳ネタは女性向けじゃないね。
では最後にまとめると

アタシ
マツバラ
てか

なにこれ
こんなのが小説?
まじうける
みたいな
片腹痛い
みたいな
これで
200?
考えが
スィーツ
みたいな
まじ
ハンパ
ねえ
これ
まるで
ラーメン
つけ麺

イケメン
みたいな
形態
小説
みたいな

52杯目「簡単♪英単語の覚え方」

ようやく「松原祭約50連発」が終わりました。

もう自分から言いますが相当激務でしたが最高の日々でした。
この50日間で朝起きたら身に付けているアクセサリーが全て違う物に変わってたり、
意味不明の傷が増えてたり、髪の毛が短くなってたり凄い信じれない事が打ち上げ中に起こりまくりました。

寿命縮まった感覚に手ごたえバッチリですが、最近「こんな自分を追い込む様な事をして「M」やな(笑)」ってよく言われます。

が、僕は超「S」なんです。

それを証拠に最近ハマっている「S」な事は初対面の方と名刺交換をする時にピンクなお店の名刺を渡す事です。

これは外すとトンデモナイ事態に陥り2度とその方の担当アーティストがうちに来なくなる諸刃の剣な訳ですが、
ウケると爆笑は天を駆け上がり,先方は好奇の触覚を縦横無尽に振り回す程の破壊力を秘めております。

しかし!!!プライベートな時間がほぼ無い上に元々キャバクラ的なピンクのお店は死ぬほど嫌いな松原(いや、これはマジで!!)にとってそんな名刺を手に入れる機会は中々無い。

なのでそっち系が大好きな方にわざわざ女の子が[また来てね♪あなたを待ってるわ★」的嘘八百な感情から距離を離した内容が書かれた名刺を譲って頂きます。

そしてその名刺を仕込んで、初対面からボケるなんて思っていない方に屈託の無い笑顔で渡すのです。
ドSの僕にとって渡された方の反応がむちゃくちゃ面白いので最近ハマっています。

そんな「S」的日々を送っている松原ですが先日、なんと!!
逆に「ドS」に攻められる事件が松原を襲う…!!!

仲の良い女の子から連絡が入り「渡したいプレゼントがあるので会えませんか?」とワクワクメールを受信する松原携帯。

うわ~!!!!コレって…なんか告白的メールや~ん♪♪
テンションは雲を突き抜けfaraway!!!

ということで秒殺返信で深夜の仕事帰りに会うことになる。
会うなり少し戸惑った彼女は両手で何かを覆い、松原の手へソレを渡そうとする。

手と手が触れ合い無機質な感触が手のひらに落ち、期待を乗せた司令が脳から手へ伝わり、
遂に手の中のプレゼントが現れる…あ~指輪とかネックレスとかやったらどうしよ~♪
しかしドキドキは一瞬で停止する。

中身は「ピンクなお店の名刺」…

え?(*_*)

「松原さん、この前お会いした時にコレを落されてたみたいですよ。大事な物みたいなので返さなきゃと思って。」

ぬ…、ぬぉぉぉーーーーー!!!!!!!!!!

な、なんてドSな笑顔なんだ。

「ち、違うんだ!!!これは俺のじゃなくて…ネタで名刺を渡すときに…」

しかし彼女でも無いのでそんな言い訳をするのも変な訳で、
しかもそんな言い訳はどう考えても嘘全快な見苦しい言い訳に聞こえる訳で…
でも違うので誤解を解きたいけど、どう考えても嘘っぽい訳で…
しかしそんな名刺を返して来る彼女は完全にドSであり、自称Sな松原にとって非常に屈辱であり、耐えがたい仕打ち。

「S」な彼女の微笑みと「S」な松原の苦笑い。
この複数の笑いの間はそばにいるのにまるで1マイル以上の距離がある感覚。

そう!!これが有名なSMILEの複数形「SMILES」の語源である。
「S」と「S」の間に「MILE」以上松原の「簡単♪英単語の覚え方」のコーナーでした。
来週の英単語は「自己嫌悪」です。BYE★

過去最大の苦しいオチ

51杯目「沖縄で地震」

はっぴー☆

年々増えていく松原祭。
今年は約50連発に明け暮れて大変な毎日ですが,
そんな僕達タイトラスタッフは先日恒例の社員旅行in沖縄に行って参りました。

いや~、最高でしたね。何回行っても最高な沖縄。
タイトラバーの皆様はご存じでしょうが昨年の社員旅行は飛行機のエンジンが壊れて墜落寸前で朝ズバに見事出演を果たした訳で、
今年の社員旅行もきっと何か起きる!!
そんな期待で向かう沖縄3日間の旅。14人の心は飛行機よりも高く舞い上がる!!

早速、到着するや否やビーチでバーベキューの鬼と化す。
食って食って飲んで飲んで… 地球がこのまま爆発 しても諦めがつく程の豪遊をみんなで過ごす。

今年はベイビー松原(5歳)も参戦で仕事に明け暮れているバツイチ松原は初めてに近い親子旅行でもあるのです。

酒にまみれてテンションMAXな男性スタッフはその勢いでジェットスキーに挑戦しにいきます。

俺も行きたかったけど子供はNGだったので女性スタッフと一緒にお留守番する事になった。
度胸試しに近いマリンスポーツに向かう男性スタッフの背中を見送り、引き続きバーベキューを楽しむ我々は海の奥へ消えて行った彼らの存在を忘れ沖縄の海を堪能していました。

本土の倍以上の紫外線に肌を焦がれ、負けずに鉄板で肉を焦がしていたその瞬間!!!
何故か箸から肉が飛び落ちる。

あれ?不思議に思い眺める箸が揺れる。いや…手が揺れている。

いや、違う!!!!!

揺れているのは手でも箸でもない!!揺れているのは地面だった!!

そうなのだ…

今、我々が足を置いている沖縄に地震が起きているのだ。
気づいた瞬間にはビーチにいる観光客が慌てふためき、ビーチにアナウンスが響き渡る。

「御客様へ警告です。今、入りました情報では先程の地震は観測史上数年ぶりの大きな地震になります。 津波の恐れがございますので直ちに海岸から避難して下さい」

ちょ、ちょっと!! まじで????ほんまにまじで?

今、大至急男性スタッフ海の上なんすけど?あいつらどうなるねん!!!!

しかしここで彼らを待っていて津波が来たら我々は犬死と気づき、建物に避難して彼らの帰りを待つ事にした。
もしかしたら海の上で津波に巻き込まれているかもしれない…そうなっていたら相当のオモシロである。
しかし世の中はそんなに甘くない。

我々含め懸命な読者のみんながちょっと期待していた

「津波に乗ってサーフィンしながら帰ってくる男性スタッフ」

はそこにいなく、

普通にキャッキャキャッキャとジェットスキーに乗って帰って来やがった…。

ちょっと!!あんたら今、凄い地震があってんで!!
そんな事を突っ込む気も起きず、笑いは波と一緒に訪れなかったのだ。

衝撃、いや笑激は訪れず楽しいだけで終わった社員旅行。
ただこの旅行を経て、衝撃な事と言えば当店スタッフの影響をモロに受けて
子供が松原の事を「店長ぉ~!!」って呼ぶようになった事ぐらいである(涙)

50杯目「名字のイメージ」

はっぴー。

いや~、50杯目っつーことで素晴らしいですね。
50話も書いてると鳥山明先生がDRAGON BALLの単行本の背表紙にヤジロベーを2回書いてしまった様に同じ話を書きそうで不安全快になります。

そんな松原コラムですが、僕は最近ある国家機密クラスの重大な事に気付いてしまったのです。

そのある事とは、人の名前(名字)になんとなくそのイメージキャラがあり、それが大体当て嵌まる事に気付いてしまったのです。

例えば「緒方」と言う名前には「イケメンスポーツ万能」ってイメージがありまして過去の経験で実際、運動神経がめちゃいい同級生がいました。
逆に過去の経験からイメージが付いているのかもしれませんが、
後から出会う人も男性の場合、相当な率で該当する場合が多いの。僕。ほんとに。マジで。いやだからマジっつってんじゃん!!

と、言うわけで今回は松原が勝手に持っている名字のイメージを非難轟々覚悟で大公開をしたいと思います。
ちなみに自分の名前があっても気を悪くしないでね…(洒落なんで、笑)

◆田中←お調子者、家が貧乏。
◆根岸←根暗
◆陣内←強い侍。真面目で1つの事をやり遂げる
◆工藤 ←好色、なんかエロい雰囲気(女性限定)
◆青山←インテリ(メガネ率高)
◆清水←外見は地味だが何かセンスいい
◆森本←デブ
◆荒井→後輩に恐れられている
◆渡辺←テンション高い
◆二宮→モテる
◆鈴木←早口
◆川口←熱血系スポーツマン
◆藤木←卑怯or策略家
◆熊谷←我が強い
◆笹倉→ハムスターとか好き
◆吉田→えびす顔
◆中尾←ズバズバ物を言いそう
◆夏目←万能
◆樋口←独特の雰囲気ある美形
◆夏←暑い
◆宮本←優れた才能を持っている
◆冬←寒い
◆岡田←空気読めない
◆伊集院←ベタにデブ
◆五十嵐→普通に友達と戯れるけど、意外と一人でも生きて行ける奴
◆笹瀬川←(♀)お嬢様 (♂)テンパ
◆星←綺麗
◆望月←勉強できる。性格もいい。絶対陸上部
◆竹田→武田にちょっと憧れてる
◆加藤→すぐ切れる
◆相沢→萌え系で可愛い
◆阿部←バイク好き
◆小田桐←意外と笑顔
◆長谷川←顔が細長い
◆富樫→せこい
◆二階堂←金持ち
◆田辺←性癖がマニアック
◆山本→やりて刑事(あだ名は100%山さん)
◆藤堂→生徒会長でカタブツ
◆神谷←(♀)いい子過ぎて悩みを吐き出せない
◆山田←太郎
◆日向←明るい陽気
◆岩井←ちょっとでも太ってたらガンちゃん
◆北村←少し物事に対して冷めた空気を出す。
◆柴田←全国でなにかのベスト8に入ってる
◆土田←顔でかい
◆金子←不良
◆長谷山→文化系クラブの部長or卓球部部長
◆武田→マジメなクラス委員長。わりと可愛くてショートカットにヘアバンド
◆荒川←学校休みがち
◆不知火←炎使い
◆白石←親が生協で働いている。
◆小池←皆にスルーされるorラーメン好き
◆内藤←バカっぽいけど何気に頭良い
◆丸山 ←誰とでも仲良くなれるポッチャリ系
◆高橋←カラっとした空気でテンション高い
◆東海林←正しく読めない
◆遠野←インテリ
◆直紀←マイミク多い。
◆早坂←弟が男前
◆高木←(♀)凛として綺麗(♂)電車好き。
◆吉野→牛丼
◆松尾→話してみると結構いい奴
◆野口←一度はあだ名が英世になる
◆松原←言いたい放題言って皆から嫌われれ自業自得。こんなコラムやめときゃいいのに

もうすぐ2chで叩かれてBLOG炎上。夜、凹む。

49杯目「浮浪者の侵入」

はっぴー!!
最近、芸人のアントキの猪木の本名が「小松原 裕」と判明し、
これが世に広がったら街を歩けないぐらいイジめられそうで夜も眠れない不安な精神状態のまま始まりました
大好評かけつけコラムですが、やっと精神的に追い込まれる毎年恒例のGOING KOBEが今年も無事終わりました。

下記のイベントなんですが、今年は過去最高に来場者に恵まれて本当に嬉しかったのですが、その分トラブルが絶えず起こりました…。
開場してから絶え間ない電話の数。
伝えきれないトラブルの数ですが、例えば渋滞で出演者が間に合わないとか
、人が多すぎて道路からはみ出しまくって歩行者天国みたいになり苦情が来たり、飲料水が売り切れてしまったり、
もうとんでもないトラブルを虱潰しに対応していきます。演奏なんて全く見る余裕が無いのですが、中でも一番印象に残っているトラブルがございます。
大学の教員の方から凄い剣幕で電話が…

「松原君!大変や~!」教員say。

「はぁ?」もうトラブルを聞き飽きた松原は力無く返答をする。

「大学の敷地に浮浪者が侵入して、来場者や学生が怖がって凄い騒動になっている!!どうしたらいい?」

これは危険度Aランクの中々なトラブルだ!! 松原は慌てて大学へ戻って対応する旨を伝える。
しかし松原はもう1会場であるワールド記念ホールに居て、しかも別のトラブルの対処中。

とにかく何とかしなくてはいけない…

大学の学生スタッフリーダーに電話して浮浪者の状況を伝えてもらう事にする。

しかし浮浪者が移動を繰り返している様で中々見つからない状況。

でも警備員や、教授などからも浮浪者目撃情報が次々と無線を通じて松原の耳に入ってくる。
他にもスタッフにも見に行ってもらうが、逃げられた後の様で見当たらないと報告を受ける。

何か大きな問題があってからでは遅い!!
松原は現在対応しているトラブルを人に託し、大学へ走ってむかう。

しかし入場無料のこのイベント。

実際危害が無いのに外見で判断して追い返していいものか??
そんな自問自答は大学までの移動時間を埋めて いく。
また警備員から無線で入電。

「松原さん!!もうこれ以上、騒動をホっておく訳にはいかない!!発見次第、追い出していいでしょうか?」

そんなに会場はは緊迫しているのか?

ドンドン不安になっていく松原。
事件は現場で起きている。
そんな名言を思い出し、警備員や学生スタッフに一斉に無線で連絡をする。

「発見次第、会場から連れ出して下さい!!」

松原本日ベスト判断賞が確定した瞬間であった。
「ラジャーー!!!!!!!」

そう返答が受け、松原はとにかく不安の中、大学へとまだ走り続ける。
心臓の音は地面を蹴りつける足音に共鳴し
、祈るしか出来ない不甲斐無さを痛感する松原に先ほどの学生スタッフから入電が入る。

「松原さん!先ほどの浮浪者の件ですが問題ありませんでした!!」

も、問題ありません?ってどういう事だ??
松原含め、教員陣も慌てて聞き返す。

「いや、その~大丈夫でした…」

だから!!何が大丈夫なんだ?状況をちゃんと伝えろ!

松原は凄い剣幕で聞き返す。
「いや、その…浮浪者って…太陽と虎の風次さんが酔っぱらっているだけでした…」
賑やかな会場に僕達の無線は静かさを取り戻した…

48杯目「悪用された携帯」

はっぴー!!【松原的いきなり死んで見つかったら困る物ランキング~!】

■①位 エロビデなど
■②位 自分のサインを練習しまくったノート
■③位 10年後の自分にあてた手紙(あと4年)

そんなヤバい物を沢山所持しながら、すぐ死ぬかわからないので捨てるのももったいないし、
ただ不慮の死を迎えた時、遺族の心中を察すると耐え難いです。

後、国民に1つはエロい物を配給すればどうでしょう?
自殺が激減するのではないでしょうか?
死ぬに死ねない環境作り。
僕は見られたくない物が多すぎて絶対に死ねませんもん…。
送信メールとかも見られたら自害級ショックですよね~。

はい!!今日はそんな携帯電話に関するお話を少々。
先日当店出演バンドでBIG NOSE CRUSHER(仮名)(以下BNC)と言う一人で弾き語りをしている変わった性格の奴がいまして、
その彼が「防水携帯を買ったんです!」と自慢して来たのでムカついた某友人が楽屋のトイレの便器へ投げ込んで防水度をチェック!(笑)

それだけでも面白いのだが、間違って水を流してしまい下水へと消えて行った…
その間も電話をかけたら抑揚の無い無愛想な電子音がかすかに地下から聞こえ防水を実証させたBNC。

それでも一切怒らず美味しいと思い,2万円の携帯までも水に流した天才天然の彼が数日後また新しい携帯を買って現れた。

そしてライブをして帰って行ったのだが、なんとまた携帯を楽屋に忘れて帰って行ったのだ!!!
これには我々も驚き慌てて「ネタなのか?」「また流して欲しいのか?」など論争に発展。
しかし流石に人の子である我々はたまたまそこに居合わせた某バンドのba&vo井上(仮名)と言う男にBNCの携帯を渡し、
返しておいて貰う様にお願いをした。

その数日後、BNCがひょこっと当店に登場。
我々はそういえば先日忘れて帰った携帯を思い出し、
ちゃんと井上(仮名)から返してもらえたか確認すると衝撃の事実が明らかになる。

「え!?携帯ってここにあったんすか??」

なんと携帯は彼の手元に行っていないのだ。
そして彼の口から続く事実に我々は驚愕する事になる。

なんとあれから携帯を失くしたBNCは自分の携帯に電話してみるがコールがなり留守電へ。

そんな日々が2週間も続き、充電が無くならない事に不審を抱き、番号のそのままで新しい携帯を購入する事にする。
すると購入した瞬間に普段電話の鳴らない彼の携帯に異様に同じ番号から着信の嵐。
恐る恐る電話に出てみると激怒する受話器越しの相手が開口一番にこう怒鳴る。

「ちょっと!まだなんですか?もう2週間も待ってるんですけど…」

「え??なんのことですか?」

どう考えてもこう返答するしかない彼に事実は電波を通じて圧し掛かってくる。

「だから!貴方からオークションで買ったPS3がまだ届かないんですよ! もうお金返して下さいよ!!(怒)」

え? エエエエエエエっ!!!!
そう、彼は紛失前の携帯でオークションに登録しており、どうやら誰かが勝手に有りもしない物を出品してお金を振り込ませていたのだ。
もちろん彼の口座では無く、そのまだ見ぬ犯人のものであろう口座に…。
しかもこの手の苦情電話は1件で留まらず着信履歴を埋めていく。
身に覚えのない苦情に耐えきれず彼はその振込口座名を聞くと苦情主は口を揃えてこう言う。

「イノウエ○○○!!!」

おいっ!井上(仮名)!!早く!早く!自首してくれ!!
もしくは超偶然の間違いだ!と叫んでくれ!!

俺は怖くてコラムでしかお前に語りかけれない臆病者。

47杯目「自演イジメ」

はっぴー!!なんと47杯目を迎えた本コラム。

某人気番組「すべらない話」に出演しても47連続サイコロの目が出ても安心なので後はオファーを待つばかり。
ですが、世の中はそんなに上手く話が進まない事を実感した高校生時代の苦い思い出に今回はお付き合い下さい。

そう。あれは高校1年生の時。中学の仲良し4人組の一人が別の高校に進学してしまった。
その名も坪井(仮名)。
超マニアックな奴だが気が合いいつも一緒に遊んでいた。
その彼とバンドを組み活動していたのだが高校が違うせいで練習もままならず高校が違う為、
もちろん校内学園祭も出演出来ずバンドの温度が悪くなり始めていた。

そんな状況の中、松原は閃く。

「え?ほんならうちの高校に転校してきたらエエやん」

その一言で壮絶な人を巻き込んだ一大物語が始まった。
「坪井転校への物語」である。
脚本&演出:松原/主演:坪井。
劇団ひまわり発注一歩手前クラスの壮大な物語である。

まずどうやって同じ学区内で転校が出来るのか?
色々調べると「イジメ」で転校の事例を発見。
ここに目をつけた松原は坪井がイジメられているシナリオを綴る。

坪井はその翌日からワザと校内生活中、先生にアピールする形で一人で居る所を見せつけ、
友達に理由を告げず「話かけないで」と意味不明なお願いをする。

この地味な作業が後のドラマの舞台骨組となる事を我々は想定し数週間の時を積み重ねる。
ひとつの糸のほころびが物語を台無しにする事も懸念し、
我々2人とバンドメンバー以外には口外しない徹底さも忘れない。

そしてここから物語のページはスピードを上げて進む。

まず登校拒否。そして先生にイジメられている事を告白。

自作自演の机や上靴に「死ね」的落書きを施し、
松原は坪井の教科書やノートを破いたり、落書きの嵐を巻き起こす。
そうやって駒を揃え、神戸市教育委員会への挑戦状を叩きつける。

地道な活動で出来た硬い舞台の上で上手に転がる駒達のお陰で坪井自らの [イジメ告白]は校長クラスまで進み、
学校を上げての大問題へと発展。

全校集会で議題にあがる熱の上がり様。
だが事実は存在しないので「金」に返らない「歩」はマスを進めても身動き取れない状態。

そして事を重大視した校長など学校関係者は坪井と両親を呼び出し会議。
そこで坪井のプラスチックの涙が光り、転校の話へ。
坪井はすかさず松原の話を切り出し、こいつなら守ってくれると訴える。

その翌日、松原は坪井の学校の校長と自校の校長に放課後呼び出される。

松原もそこで彼の転校を勧め遂に終幕のエンドロールはもうそこ!
感触はガチ!!全ての駒が進み、王手飛車取り!!
ここで安心せず「角」までも取りにかかる完璧主義松原は最後に「坪井へのイジメ手紙」を繰り出す。

各校長に見せると事の深刻さが伝わり過ぎ、なんと他区域の高校に転校するしかないと判断される。

エエエッ!

ちょww大丈夫ですって!
うちの高校で大丈夫ですって!
事の大きさは拍車をかけ両親まで引越しを検討。
このままじゃバンド活動はより悪化する事態。だがもう我々のレベルを超えた問題に大発展。
結果坪井はこの高校で頑張る意思を伝え、事態は収拾。

ただイジメられていたと言う偽りだけを世に生み出し彼は3年間の高校生活を送るはめに…

最後に取りに行った「角」の駒が「核」となりこの物語である将棋盤は見事に爆破する事となる。
彼の高校生活は将棋倒しの様に崩れていった…

46杯目「若かった松原」

某バンドの曲名で「顔射」と言う曲が有るのですが、
当店女性照明スタッフがそのバンドのリハ中にホール中に響く大声でこう叫んだ。

「すみません!もう一度“顔射”お願い出来ますか?」

は~い!という事で痛快な下ネタで始まりました、全国で大絶賛松原コラム!
そんな才気溢れる僕もさすがに昔は純真無垢な高校生時代がありました。
高校3年生18歳の秋、僕の人生を変える大きな事件が起こったのです。

母が…

実の母が…

僕が18歳の秋を迎えた時…

母が…

43歳だった事は関係無いのですが、

今まで学内だけの学園祭がなんと一般の方も来場可能となる革命が起きたのです。
誰でも入れるようになり軽音楽部部長の松原としては学園祭で行うライブを沢山の人に見てもらえるチャンス!
と高校生活最後の思い出を作りに張り切って臨む緊張の学園祭当日。

広い体育館は満員御礼。
黒夢のコピーバンドVOCALの松原は中学生時代の友人、家族、他校のバンド仲間を動員し、
意気揚々とステージで音を奏でる初の大舞台。

調子に乗った松原は客席を煽り、場内をライブハウスに変えようと必死。
すると真っ暗な客席から野次が飛ぶ!
何を言ってるか解らないが友人の歓声が嬉しくなり

「お前ら殺すぞ~!かかってこ~い!(笑)」

なんて感じのコール&レスポンス合戦。
無事ヴィジュアル系な我々はライブを成功に収め体育館裏で甘美な思いに酔いしれている。

と、女子の悲鳴が聞こえてくる。
え?何があったの?みんなでザワザワしていた瞬間、目の前に蹴りが飛んできました。

あれ?今、顔面蹴られた?
痛みが感覚を把握する中枢に達する前に数人のヤンキーに囲まれている松原。
ちょwwなんで?そんな問いかけが言葉に変わったのかどうかも記憶出来ていない。
とにかくヤンキー数人にリンチされている松原。

「ゴラァ!殺してみろや!」

「お前が言う通りかかって来たったで!」

殴られながらヤンキーの叫ぶ声に理由を発見。
そっか…ライブ中の野次はこの人らで、俺は勘違いしてヤンキーに「殺すぞ」とか言ってもてたんや…

後悔という言葉は日本語の中でも最も無意味な物と気付いたのはこの時である。
そうなんです。後悔先に立たず。
とりあえず体育教官や警察が到着した時には何とか事は収まり松原は方針状態。
パトカーから見える帰路の風景はいつもと変わらず、
心配そうに見守る同級生の後ろに聳える校舎はまるで青空を突き刺す様に高く僕を見送ってくれた。

時は経ち、成長した松原は先日出演バンドに今日のダメ出しを偉そうに話しいるとそのバンドマンが僕の高校の後輩だと判明。

その瞬間、後輩の子が

「貴方が松原さんなんですか?」

え…もしかしてあの事件の事を知っているのか?

「もう!松原さんのせいで今、学園祭が学内行事になっちゃったじゃないでか!」

キターーーー!最悪!さっきまで偉そうに話してたのにカッコ悪るっ!
亡くしたい過去ランキング3位には入るコノ事件はまだ僕を苦しめるのか…そう思った瞬間、彼はこう続けた。

「凄いっすよね!松原さん数人のヤンキーをしばいたんでしょ?ロックですよね!伝説っすよ。」

これを聞いた僕は思わず口にした。

「いや~、あの時は若かったからな~…ついカッとなってな。」

45杯目「3回目の監禁」

とてもはっぴー。
という訳で今回も始まりました大人気松原裕コラムも45回目という事で
本当に色々な事件があった訳ですが、僕は人生でヤ○ザさん的な方に3回ほど監禁的拘束をされた事があります。

3回も死の危険を体験すると根性がつきます。
最近では一人でファミレスに行けるようになりました。
一人ファミレスは最強デス。
なんたって並んでいる楽しそうなグループ数十人をごぼう抜き。
しかもその沢山の幸せそうな人たちの前で店員の殺傷能力抜群の言霊が襲ってきます。

「おひとりですか?」店員say。

「はい。」I say

これはファミレスの接客マニュアルを作った奴がドSとしか考えようがありません。
本当にこの言葉攻めプレイが耐えれる様になったのもこの3回の監禁があったからだと今では感謝しております。

記念すべき1回目の監禁は水と窓を開けられ、
水分をいつでも取れる状況とダッシュしたら外に飛び出せる環境の2つがそろっていれば監禁罪にならないから!
的説明を受け数時間正座で時を過ごしました。

「お前、自分は死なへんと思っとるやろぉ?」そっち系の人say。

正直「あ…人ってこんな感じで死ぬんだ…」と自覚した初めての瞬間でした。

もうひとつは某入場無料イベント準備中によくある

「誰のシマでやっとんじゃ!」

的感じで絡まれまして某事務所で相当怖い思いをしました。

これ程までに「神戸から飛ぼう」と思った事はありません。
泣きながら逃げ出したのですが、3回目の事件が本当にこの執筆している数日前に起こります。

某打ち上げ会場でいつもの様にワイワイ騒いでいると確実にそっち系の方が入店。
丁度僕の座っている席からしか見えないので、そんな緊急事態という事も知らずバンドマンズと当店打ち上げ担当風次氏(仮名)は騒ぎます。

「やばい。やばい。」

そう心で泣き叫んでいると案の上、そっち系の方がやってきて

「ここの幹事どいつじゃい?」say。

「は、はいっ!自分ッス!」I say。

2人で席に座り刻々とその方の武勇伝のコーナーに突入。
さすがに松原も聞き上手としてそこに座るぐらいの常識はある。
そしてコーナー終了のエンディングに「これ以上騒いだらしらんぞ!」的忠告を受け開放。

はぁ…ヤバかった…。安堵の溜息と腰を席に下ろす。

するとその瞬間!某酔っ払ったバンドマンと風次氏(仮名)が
今、松原が絡まれていた事をネタにする様な感じでワイワイ騒ぎ出したのだっ!

ちょwww!あかんって!

焦った僕は慌てて「じゃーここはもう解散して2件目に行こう!」と叫び全員を立たせた瞬間。
さっきの組長的人の取り巻きの若手2人が松原目掛けてやって来て、

「ちょっと来てくれるか?」

人に何かを誘われてこんなに嫌な気持ちになったのは初めてである。
言われるがままさっきのお方の横に座ると口調がかなり怒ってはってしまいめに我々を含む会場全員に向けて

「お前ら出ていけっ!早く外に出ろ!」say。

あわわ…あわわ…。

「いや、会計がまだでして…」バンドマンsay。

「そんなもん俺が出しとくから出て行け!」組長say。

なんと30坪程の会場で恐怖の2人きりシチュエーションが完成。
店の外には誰も入って来ない様に若手2人が見張りで配置される。

そして名刺を渡されると紙一面に毛筆でドーンと如何にもぽい怖い名前が印字されている。

エエエエエエッ!!!これホンマに本名!?
なんて突っ込み入れたかどうかは懸命な読者は判断出来ていると思い話しを進めるのだが、
そこからさっきの武勇伝コーナーのリピート放送。

散々怒鳴られ、謝り、相当な時を過ごし、何とかギリギリ開放…。

自転車を店内に置いていたのだが、そんな事お構いなしで店を飛び出る。
一触即発の危機を脱出し生きている幸せを実感。
そして翌日自転車を取りにお店に恐る恐る入ると、店主が

「あっ!まっちゃん。良かった来てくれて!」say。

嗚呼!いい人やな!僕の事を心配してくれてたんや!
怖くて2度と行かないと思ってしまった自分に反省。
そして店主がこう続ける

「よかった!昨日の飲み代2万円払って~」

エッ…!?

44杯目「福男の裏側」

はっぴー。今年の初夢は小学生のボクの隣の席の女子が

「先生!早く席替えしたいんですけど次はいつですか~?」って言われた所で目を覚ましました。

もちろん枕はぐちゃぐちゃに濡れていたよ。
小学生は残酷ですよね。
席替え楽しみにしてた奴がボクの傍になると文句言うとか、もう法に触れる残虐行為ですよね?
幼少期のトラウマは28歳になった僕を今も攻めて来ます。

「じゃー好きな者同士で2人1組作って~」

的体育の授業の残虐さや、よくあるホームルームの時間に「友達同士で班作って」って、
教師がクラス内派閥を把握する為だとしか考えられません。
本当に酷く熱い那覇市です。いや、話しです。

大人になっても残虐な事はありますね。

「どうして同窓会こなかったの?」は「死ね」に 匹敵する殺傷能力デス。

そんな酷い物事が錯乱する中、僕は行っていないのですが、
先日起こりました残虐な事件をまるでその場に居た様な臨場感溢れるレポートで皆様にお届けします。

その事件とは一昨年も参加した西宮えびすの福男決定戦。
皆様はご存知でしょうか?走って一番に境内に到着した男が福男としてチヤホヤされるTVニュースでお馴染みのアレです。
今年ももちろんタイトラスタッフ数名と出演バンドで参戦。

案の定当店スタッフ風次氏(仮名)はベロベロで上がりまくり、
全身真っ赤な衣装にグラサンして「POLYSICS!」と連呼して叫んでいた開門前30分。
バンドマンもベロ酔いで叫んではしゃいでいると、ルックスが大至急そっち系の怖そうな方が凄い剣幕でこちらに向かってきます。

「ゴラァ!今、やいやい騒いでた奴はどいつじゃぁ!」

盛り上がり熱気に溢れた開門前の会場は少し静まりかえります…
流石にブチ切れている様子の怖い方が数人でありえない剣幕で現れたので
風次氏(仮名)も危険察知能力が働き、
移動を試みた瞬間、その方達が殴りかかってきます。

風次氏は殴られながら向かい側の歩道まで横断させられ、他のバンドマンも怖い方達にリンチされていきます。
エエエエエエッ!!ちょw まじで?!!!
慌てふためく会場は騒然。
正義感の強い人が仲裁に入るや否や、その人もボコボコに蹴られ、上に乗られて踏まれまくっているのです。
もうそこは湘南暴走族に代表される不良漫画の1シーンに染まり、気がついたら赤く染まった当店スタッフとバンドマンが横たわる以上な光景。

一瞬でその怖い方達はどこかに消え、
警備員が駆けつけた時には引っ張られて散髪屋級に抜け落ちた髪の毛が辺りを埋めている状態。
何が悪いって、助けてくれた見ず知らずの人が一番ボコボコに…。

憤慨した当店スタッフとバンドマンの犯人探しが始まる。
たまたまホームビデオで撮影してた方が居たので巻き戻して見て、
顔を確認し、そこにいる福男待ちのみんなで協力して一心同体の追走劇の幕開け。

超正義感の強い当店某バンドマンの1人なんかは犯人探しの代表にいつの間にか勝手に就任しており、
えびす神社の方や警備員の皆さんに顔を覚えられ、開門前の神社を顔パスでスルー出来るぐらいの一目をおかれる事態に…
そ、そんな事出来るの?オマエ普通の奴やんけ!
そんなツッコミを入れれない程の凛とした表情で

「ボクがおったら中に入れますので一緒に探しましょう!」

的なこの物語の主役級発言に何かイラつく。
結局見つからず、福男を走らず、テンションが下がったままで帰宅する被害者バンドマンと風次氏(仮名)。
なぜニュースになっていないのか不思議なぐらい酷い事件が今回の福男のニュースの裏側に潜んでいたのです。
一切福をつかめていない男達の事件を…

最後に何度も言いますがボクはその現場におりませんボクは本当にこの事件には一切関わりがありません。
(無責任で何が悪いんですか!)