コラム「人生打ち上げかけつけ」

松原裕 コラム

太陽と虎代表 松原裕のマンスリーコラム。

人生とは打ち上げのように激しく乱れて華やかに散る。
ならばかけつけイッキで酔ったもの勝ち。

そんな日々起こる不可思議で愉快な体験を綴る太陽と虎マンスリーコラムスケジュール誌に連載中のかけつけコラムWEB版。

笑いをアテに何杯でもイッキしてください。

104杯目 「天候は大荒れ」

見た目は大人!頭脳は子供!松原の大人気コナンが…
失敬、コラムが今回も始まりました!

今回のコラムは息子くんの野球部恒例父兄参加山登りに参加したお話ですの。

片道2時間の神戸にそびえる再々山を登り、頂上で食事をして下山するという計5時間の長旅。
しかし1つ問題が…。

ご存知の通り松原の普段着は“よく喋るハイテンション破天荒ボーイ“な訳ですが、
この野球部の一番最初の集まりに何故かクールな感じで入ってしまった為、
松原は“口数の少ない気難しい父親”という余所行き一張羅着を羽織ってしまったのだ。

それからというもの年間を通して様々なイベントの中でも父兄同士の交流も無く、寂しく居心地の悪い時間を過ごしているのである。

という事はこの山登り5時間は野球部イベントの中でもハイレベルで長く、孤独との戦いになってしまうのだ。
しかし欠席する訳にも行かず挑戦するダブルで過酷な山登り。

「山の天候には気をつけろ」や「登山中は誰にでも挨拶をする!」など監督の退屈な山の心得を聞いて、
片道2時間ほぼ松原サイドの会話は無く、他の父兄は楽しく盛り上がりながら山を登る。
子供達に至っては付き合いたてのイタいアベックの如く、仲の良さを見せつけてくる。
松原もこうなったら血の通わないクールなキャラをより強固に作り上げる他無い。

そして長い道のりを経て頂上に到着する。

大自然の臭いが鼻先を撫でる素晴らしい場所で昼食が始まる。
さあ、ここからが勝負である。
子供は子供同士で、父兄は父兄同士で集まりお弁当を食べる。

だが松原は一人。

殺された方がマシな地獄タイム。
しかし自然だけは境界線なく誰しもを受け入れてくれる。

ごめんね、自然。
これからはエコを口癖にするね。

自然と和解した瞬間!一人のお父さんが声をかけてきた。
「松原さん、ビールあるけど飲みます?」
驚きのあまり教官に命令された教習生の如く大きな声で「はい!」と返答。
すると手招きをして松原を父兄の輪に入れてくれようとするでは無いか。

「騙されるな!」

心ではそう叫ぶが体は温もりを欲し、輪の中へ。
父兄の皆さんが温かく迎え入れてくれて松原は少し微笑む。
この微笑みは決して楽しい“笑み”ではなく雰囲気を和らげる為の“笑み”と自分に言い訳をする。

そしてプチ酒盛りの輪に身を置いていると、あるお母さんが喋りかけてきた。

「松原さんのコラム面白いね。」

…え?驚きの余り松原はくちびるの線を歪めた。

「え?どういう事ですか?」

震えながら聞き返すと
「いや、松原さんのライブハウスのHP見たらコラムがあったから読んでるんですよ。」

うわぁぁぁぁ!
脳内絶叫がこだます。

まさか…俺の破天荒な素顔を知ってるのか?
不安の蛇口が捻られ一気流れ出す恐怖に溺れる松原に確信という重りを彼らは投げ込んでくる。

「こないだのKissFMのラジオも聞いたけど上手に喋るねー!」「Twitterも面白いねー」

いやぁぁぁぁ!!!

お、お前ら!普段の俺のキャラを知ってて、クールな俺を隠れて嘲笑っていやがったのか!?
今から俺はどういうキャラに着替えればいいんだ!
もう、怒った!コ、コロシテヤル!チキショー!
お前らは俺の怒りの頂上に登り、キャラ作りの森に迷い込んで遭難するのだ!グヘヘヘ。。。
そしてこの言葉を登山の心得に追加しろ!
「山の破天荒にも気をつけろ!」

103杯目 「COMIN’ RUNNER」

まず最初に本コラムは2013年4月末日に執筆しております。

この時期は今年で9年目になる3万人来場の無料チャリティーイベントCOMIN’KOBE13(以下CK)の準備に忙殺され、足かせに繋がれ自由を失い、
48時間軸で1日を過ごしている松原な訳でして…(ガンバレー!)(ありがとう!)
そんな中、今回のCK13では新たな企画を立ち上げました。

まずはその企画の説明には欠かせない前章がございます。

遡ること2011年2月、盛岡に呼んで頂き阪神淡路震災の講演を行わせて頂いたその翌月東日本大震災が起こりました。
このつながりをとても大事に思い、その年のCKでは盛岡市内に大型スクリーンを設置してCKの生中継を配信しCOMIN’MORIOKAというタイトルでイベントを行った縁の深い盛岡。
それから物産展を行ったりと毎年色々な取り組みを行いそして今年!この企画が実現!

「ツナグ!ヒサイチ&ヒサイチ東北発→神戸行COMIN’ RUNNER」
岩手県盛岡市~CK会場へ総移動距離1000kmを自転車のみ使い移動して人とふれあい、汗と涙を流しながら曲を作り、
CK当日に間に合うように帰ってくる(間に合わなければ出演はなし)

【期間】
■出発式ライブ4/15盛岡CLUBCHANGE ⇒ (約1000km)14日間 ⇒ ■GOAL LIVE 4/29 CK13

この企画に挑戦したのは過去CKに遊びに来て感動し、泣きながらその足で楽器屋に行きギターを買って仕事をやめて音楽活動を始めた神戸在住のシンガーソングライター寺山リウジ。
彼にこの企画を提案し、CKの今年の一番の目玉企画なんだと伝えると簡単に瞳の中で興奮という衣装を着た踊り子がくるくると回りだした。
そんな出発日に太陽と虎の園長こと風次が盛岡の出発式に参加すると言い盛岡に飛びたった。
このCKのクソ忙しい時に2日間も出張するなんてと細胞の隅々から怒りを搾り出したが渋々了承し盛岡に向かわせる。
旅立つ彼の背中を見送る松原は今晩恐怖と怒りが二人三脚で襲ってくる事をまだ知らない…。

その夜、出口の見えない業務に迷い込んだ深夜3時。
一般教養を受けた人間であれば試みない時間に松原の携帯が震える。
出てみると盛岡にいる風次。
もうすでにベロベロ状態で電話からもアルコールの匂いが溢れてくる。
しかし酔ってるというより歯に何か詰まった様な口調でモゴモゴしながら

「実は盛岡から帰る新幹線代で自転車を買ってしまった。もう帰れないから寺山リウジと一緒に自転車で神戸に帰る。すまん。」

衝撃のあまり生まれてから学んだ全ての言語が空いた口から全てこぼれ落ちてしまった。
やっと言葉を掻き集めて叫ぶ。

「お、おまえ!太陽と虎はどうするねん!」

CKに専念する為に4月の末はほぼ風次が主催のイベントばっかり!
「いつもバンドに『ヤレ!』と言ってけど俺こそ何もやってなかった。だから14日間頑張る。毎日太陽と虎を思ってます。この道が神戸まで続いている事を信じて…」

そこまで言うと突然松原の耳に聞こえていた彼の声は「プープー」という渇いた電子音に変わった。
その瞬間、過酷な2週間が始まる。
Twitterを見る限り野宿したり、ラーメン屋に泊めてもらったり…
一方風次の仕事が乗っかった松原の睡眠時間を激しい業務が押しつぶす。
まるで漕ぎ続けないと倒れてしまう自転車の様にCKに向かう松原。
どちらが先にパンクするか?
誰も幸せになっていないその答えはCKのHPまで!乞うご期待!

(※風次はイベントの日に無事筋肉をつけて帰ってきました。寺山に関しては2日前に着きそうだったので尼崎らへんの健康ランドに泊まって時間を調整した噂もあり。)

102杯目 「デスノート」

こないだ小4の息子君のランドセルから連絡帳を取ろうとしたら間違えて自由帳を出しちゃったんだけどその自由帳の表紙に書いてある自由帳って文字を黒く塗りつぶして手書きで「デスノート」って書いてあったよ。
恐る恐るデスノートを開いたら息子君がよく遊んでいて最近家に来なくなった同級生の男の子の名前がページにびっしり書かれていたよ。

は~い。こんにちわ。神戸が生んだ奇跡・松原の大人気コラムが始まりました!(情緒不安定の為、過信失礼致します。)

しかし息子くんには友達を大切にしてもらいたいものです。
そんな松原は小学校2年生からの幼馴染である「道田(仮名)」という家も徒歩1分の同級生の友達がおります。
彼は本当に不幸な身の上で、お父さんは物心ついてから無職で母親は失踪。
祖母と祖父の年金で食いつないでいる昼ドラ級の逸材。
そんな彼が20歳の時に結婚したのですが、その嫁が詐欺で捕まってしまい、マンションを買ったばかりの彼は多額の借金を背負う事になった…。
首が回らなくなった彼を見るに見かねて松原はその時に貯金していた100万円近くのお金を貸す事になる。彼が助かるなら安いものである!

これでマンションを追い出されずに済み、一安心!

…と思いきや出所して来たその嫁は彼のクレジットカードを使いまくり、
浪費を繰り返し、遂に離婚する事になる。マンションのローンも払えず残された彼は夜逃げという選択肢しか無くなってしまう…。

松原は当然その夜逃げを手伝うべく家財道具を一式車に詰め込み人生初の夜逃げ屋本舗を行った。

そして普通の所では働けなくなった彼に太陽と虎の照明スタッフになってもらい一緒に働き、真面目に人生を歩む事になる。
しかし美味しいおでんの様に奥底から真面目が染み込んだ彼はやはりマンションのローンが気になり、
2012年の年末自己破産をする事を決意。

松原も雇用主として様々な書類にサインをして彼の身が綺麗になる事に力を注いだ。
もう20年以上連れ添った親友の新たな門出を手放しに喜び、感慨深く手続きを見守った。
真面目な彼は松原に借りたお金も早く返したいと思っているに違い無い。
それも自己破産をする理由の1つかもしれない。

そう思うと胸が熱くなる。

彼も感謝の気持ちを述べてくれて照れくささの中に感じる幼馴染でしか解らない友情を見つめ合う目の間に浮かべた。

すると手続きが終わった別れ際に彼は気持ちがきっと楽になり冗談を一言を残した。

「これで自己破産か…。ようやくすっきりした。ありがとう。…でもこの自己破産って弁護士が言っててんけど友達に借りてたお金もチャラになるねんてね。」

松原は彼の冗談を笑い、彼も共に笑いあった。
そして書類を持って裁判所に向かう彼の背中に手を振って見送った。
それから数日後…。

松原の元に裁判所と弁護士から「債権者様」と書かれた一通の封書が届く。
急いで封を切った。
その封書の内容を要約すると「貴方の貸したお金はもう返ってきませんよ。文句ないよね!」

その日、松原は家に帰りペンを片手にランドレルから「デスノート」を急いで抜き出した。

101杯目 「閉店ガラガラ」

先日北海道出張中に雪で滑ってコケた女性に駆け寄り「大丈夫ですか!?」って声をかけたら
「キャー!!触らないで!」って悲鳴をあげられたよ。

世の中は腐ってるね。もう打ち上げで誰かスベっても助けない!
そう心を閉ざしてしまった松原ですが「閉める」で最近1つトラウマが出来てしまいました。

毎日ほぼ同じ場所で打ち上げをしているとさすがにどんなに美味しいお店でも料理に飽きてしまいます。
そうなると打ち上げでは何も食べずにタバコがお酒のお相手になる訳で終了後にはすっかりお腹も減ってしまいます。
そんな時は限って松原はフラワーロードにある立ち食いそば屋でお腹を満たすのです。

そう。先日もペコペコで打ち上げが終わり、いつも様にほろ酔いで立ち食いそば屋の暖簾をくぐったその瞬間!!
いつも見慣れた店内から怒号の声が飛び交っているでは無いか!?

寒い浮世から暖かい天国の様なそば屋に勢いよく入った為に曇ったメガネを急いで拭いて覗いてみると、
ガテン系兄ちゃん3人とギャル男チックだけどちょっとイカつい兄ちゃん3人が口論しているでは無いか!?

「やばい!これは怖い…」

そう思うのとほぼ同時に

「面白そう…」

好奇心が脳内を占領し、意を決して混乱の渦中に身を置く事にする。
しかし店員も新規来店者の接客をしている場合では無く、この6人の間に入ろうとして慌てふためいていた。

まずは店内の奥に身を置きこの喧嘩を観察するとどうやら後から入って来たガテン系が入口の扉をちゃんと閉めなかったので
中に元々居たギャル男が「ちっ、寒いから閉めろよ。」と小声で仲間につぶやいたのがガテン系の耳に入り、喧嘩になったようだ。

「何が閉めろじゃ!誰に向かって口きいとんじゃ!」
「扉ぁ閉めるんは常識やろ、アホ!」
「なんやとコロスぞ、ボケ!」

大リーガー同士でもこんな激しく早いキャッチボールはしないであろう。

迫力に圧倒されている松原はとんでも無い事に気付いてしまう…。

「し、しまった…。俺もちゃんと扉を閉めれてない…」

そうなのである。入口の扉が少し開いてしまっているでは無いか…。
何事も無かったかの様に閉めに行くか知らん顔しているか…。
久々に究極の二択。もう目が北島康介より早く泳ぎだす。
どうしよう…どうしよう…。

その時!競泳中の松原の目の中に無名の選手が飛び込んで来る。

「さっきからウッサイんじゃ、ゴラァ!」

なんと奥に唯一ある椅子席に座ってるイカついおっさん2人が揉めてる6人に叫び出したのである。

「喧嘩すんねやったら外でやれよ!」

このルーキーの登場に6人は負ける気配なくキレ返す。

「お前に言われたないんじゃ!」
「そうじゃ!ウルサイんやったら出てけ!ボケ!」
「やんのかコラ!」「やったろかコラ!」
「外出ろや!」「上等じゃ!」

もはや誰が誰にキレてるか解らない大騒動になり8人は勢い良く外へ飛び出す。

「ちょっと…警察呼びますよ!やめてください。」

どういうつもりか店員も8人を追いかけて外へ飛び出す。
勢いよく閉められた扉は反動でほぼ全開になり、外の冷気は店内に独り残された松原に襲いかかる。
もうそばとかどうでもいいので帰りたいけど外では喧嘩が起こっているので帰る事も出来ず、扉を閉めるのも何かおかしいし、
とりあえずそばが来る事の無い店内に震えながら佇む松原。
それから警察も登場し約10分以上扉も開いたままなので
皆さんが寒さで風邪をひかない様にせめてこのコラムだけはここで強引に閉めさせて頂きます。ガラガラ。

100杯目 「百」

遂に100回目を迎えた本コラム!毎月一回書いているので時間に直すと8年と4ヶ月…!
あの8年前に「コラム書いてみよかな~」って思った松原をボコボコにしたいです。
辞め時が全く見当たりません。

途中で投げ出さないという教訓を母乳代わりの飲んで育った松原は、
もし今回で辞めないと8年後の200回目まで書き続けなければいけません。

しかも100回目なのでサラっと書く訳にも行かず、先日あった北海道で困った人を助けたら悲鳴をあげて逃げられた話や中国人に追いかけられた話などあったのですが今回は100回記念なので過去99回のコラムをこの限られたスペース内でいっぺんに書き上げて1つの話しにするとどうなるか?
よくテレビ番組の総集編的、100回目しか出来ない事をやってみようと思います。

「先日、回転寿司屋でバカにされて、エレベーターでデブが乗ってきて、「悶絶!快感200%」ってAVがデッキに詰まって、アル中で救急車送りにして、居酒屋に閉じ込められて、食材の全く無い店行って、中野駅交番で監禁されて、結婚式で新郎潰して、ジャニーズに間違えられて、いきなりビンゴし出す店に行って、スタッフが霊に取り憑かれて、消化器ブチまけて警察に追いかけられて、お漏らしから、名古屋万博行って、キッチンクリーナーを目に入れて、飛行機で警察に捕まって、【あつい湯】と【すこし熱い湯】のある銭湯で浸かって、福男走って怒られて、MUNASEA組んで、飛行機のエンジンが飛行中に壊れてニュースになって、警察と駐禁で戦って負けて、ヤクザの壺割ってもて、探偵が松原を探しに来て、M-1グランプリに出場して、幼馴染の嫁が詐欺で捕まって夜逃げ手伝って、麻薬所持者と間違えられて警察行って、免許無くなって、新宿でパウダー塗られてボラれて、ヤンキーとヤクザに絡まれて松原が鈴木になって、グアムでボラれて、ブリーフで警察と神戸市から怒られて、福男でボコボコにされて、また監禁されて、ヤンキーにボコボコにされて、登校拒否手伝って、バンドマンが詐欺して、浮浪者がイベントに入ってきて騒動になって、沖縄で地震にあって、またM-1出て勝って、インド人にボラれて、ゲイ扱いされて、石垣島でボラれて、神戸市長に挨拶行って、病院から逃げ出して、飛行機遅らせて、初老のアメリカ人を舎弟にして、糖尿病に間違えられて、ロン毛の坊さんに腹たって、太陽と虎作って、新幹線で力士に囲まれて、サウナでややこしい韓国人にバカにされて、電車で前にたってる人にゲロ吐かれて、「デテイケ! コッチコイ!」って怒鳴られ て、R1のネタ作って、ババアのヌード撮影して、渋谷で警察に追いかけられて、アヒルでヤンキーと喧嘩して、ベランダから逃げ出して、浮浪者に金パクられて、友だちがピッコロ大魔王になって、知らない婆が家に居て、振り込め詐欺から電話があって、トイレットペーパー1000個注文してもて、連行中の犯人と電車乗って、歌詞の作り方考えて、韓国人に社内むちゃくちゃにされて、空き巣に入られて、変な性癖の知人がおって、映画に出演して、飛行機発券ミスで大遅延して大変でした!」

以上!見事99話(8年間)を1つに出来ました!
…ただ白状すると今回100回目のプレッシャーが凄くて何も話が浮かばなくて頭ががまっ白でした。
だから99話を1つにしてこの「一(いち)」をまっ白の頭に足すと!あら不思議!
「百」になっちゃった!

という事で途中で投げ出さない為ならこんなヒドいオチさえ平気な顔で使える本コラムをまた8年間ご愛読くださいね!!

99杯目 「期待は浮かばれず…」

先日銀行の窓口に並んでると隣の若いヤンキーカップルが通帳を見ながら悩んでいた。

「あれ?なんか“としこ”って人から振り込みがある…。なんか怖いな。」
それは“利子”って読むんだよと喋りかけられない内気な松原の爽快コラムが始まりました!

という事で遂に99話目を迎えます今回のお話しは北海道出張の飛行機での出来事です。
早めについてちょっと観光でもと思い朝一番の便の座席に着く。
ほぼ満席の機内。

睡眠不足の松原は颯爽と椅子にもたれ身体を預けた。
次はすぐに訪れた睡魔に身体を預けると一瞬で眠りにつく。
このまま目覚めたら到着という最高の状況に期待していたら、周囲のザワザワに鼻風船を割られる。。

「騒がしいな…」

機内に舞う光の粒子と戦いながら瞼を開けると何人もの乗客がスチュワーデスの指示に従って席の移動を繰り返しているでは無いか…
事態を把握できないまま時計を見ると、なんと出発の時間から30分も過ぎているでは無いか!
こっちは早めに北海道に到着して色々と観光を計画している訳で、
この30分がどれだけ大切なのかきっと彼らは理解していない。

すると松原の気持ちを察したかの様に
「ただ今、搭乗人数が合わないので調査中です。」
と何度も機内アナウンスが流れる。

どうやら端末のミスで二重発券があったようだ!
細胞の隅々から怒りを搾り出しスッチーにクレームを言おうとした瞬間!
松原の席の横のおっさんが急にスッチーに怒鳴りつけ出した。

「何分待たせるんや!」
「申し訳ございません。」
「なぜ俺は待たされないといけないんだ!」

スッチーは音に反応するオモチャの様におっさんのワンセンテンスごとに
「申し訳ありません」を連呼する。
「ちゃんと説明無いと告訴するぞ!」「機長連れて来い!」「責任者を出せ!」
など怒号を飛ばして機内は騒然。

しかも松原の隣なので周囲はジロジロとこちらを見てくる。

松原もどういう顔でいる事が正解か解らず、この一方的なバトルを見守る。
この最中も他のスッチーが沢山の人を大移動させている。
そして横のおっさんはまだスッチーに怒鳴っている。
スッチーも遂に反撃とばかりに
「ここでお話しをしておりますと解決にまた時間がかかりますので一度戻らせて頂きます。」
確実に今日彼氏とのディナーでこのおっさんの悪口をアテに酒を飲むことは初対面の松原でも容易に推測できる表情でスッチーは戻っていく。おっさんはそれから10分以上、通り過ぎる様々なスッチーに同じことを幾度も怒鳴りつけている。
その中のあるスッチーがこのおっさんに突然近づいてくる。
するとそのスッチーは「お客様、恐縮ですが座席表をお見せ頂けますでしょうか?」say。
おっさんは怒りながらスッチーに座席表を見せるとなんとそこには全く違う席番が書かれているではないか!
するとそのおっさんは俺を指刺し、
「こいつがここに座らせたんだ!」

待てコラ!おっさん!なんで俺やねん

…確かに松原が座ろうとしたら横に近づいてきたので
「あ、どうぞ。」とは言ったけど…

って松原の言い分、聞かずに席移動するなぁ!
んで移動しながら「俺は座らされたんや!」ってキレるな!
完全に松原が原因みたいやんけ!
乗客のお前らもこっち見るな!違うねん!
誰か俺の話、聞いてくれー!

こうして1時間に及ぶ座席パズルは完成し離陸する当機。

残念ながら機体が上空に浮かんでしまった為、
みなさんがオチで期待してたジョークは浮かびませんでした。

98杯目「映画げんにしなさい!」

なんと【神戸100年映画祭】というプロジェクトがあってその短編映画になんと松原出演オファー!

もちろんその瞬間に許諾!
普段日常の会話の中でもすぐにコントを取り入れ演技に磨きをかけていた結果がここで表現出来ると鼻息は風速20km状態。
しかし!連絡を貰った時はバーテンダーの役だったのだが撮影一週間前に貰った台本は「主人公のお父さん役」
えええ!今月、BARに通いまくったのなんやった~んっ(汗)
ロケ地も神戸ロケでは無く京都ロケ…。
しかも京都でもかなり田舎の方で神戸から3、4回の乗り換えを経て、2時間コースの道のり。
それでも当日早起きして向うが、早く出発し過ぎて集合時間より大幅に巻いて到着。
嬉しがってると思われるのが嫌なので連絡せずに待っていると撮影時間になっても連絡が来ない…。
不思議に思い、こちらから電話してみると
「すみません!撮影が押して30分お待ちください…」
っておい!はよ言えよぉぉぉぉぉぉぉ!喫茶店とか入ってればよかったやん…
訳わからん無人駅で寝不足の松原は睡魔と綱引きするかの様にトータル1時間待ち。
ようやく到着した撮影班と向かった撮影場所はどこにでもある公園。

オイ!待てコラァァァァァァァァァァアァ!
なんで京都やねん!!!!!
全然こんな公園どこでもあるやん。どーいう事!?

…とも突っ込む訳に行かず、早速着替える事に。

「控室用意してますので!」
そういって映画の制作班に連れて行かれたのはこの公園から5分ぐらい離れたボロマンションで、
完全にスタッフの誰かの家やん、絶対。
しかも6階で全部階段のみ。それやったら公園の便所で着替えたわ!
バリ疲れたし、またこの道のり使って公園戻る気、失せるわ!
苛立ちを“隠し味で使ったスパイス”の様に奥に引っ込めてロケ地へ戻る。
もう戻りたくないので着替えは、もちろん持参。

しかし本格的なカメラやスタッフの数の多さ、丁寧な対応に
「あれ?俺、タレント扱い?」
簡単にテンションは上昇!

切り替えて名演技を!という事で場面は主人公の子供時代の回想シーン。

「この子が主人公役になります。」と紹介された3~4歳ぐらいの子供。
懐かせて撮影をスムーズにしなければいけない!
普段所持している笑顔以外の笑顔もひっぱり出して子供に微笑み喋りかけるが、
尋常じゃない嫌がり方で松原を拒絶。

やばい!そう思って抱きかかえると泣き出す始末…。

ここで松原に懐くまで撮影は止まり、松原は様々なお菓子やオモチャを与えられて子供とスキンシップ。
ふと我に返る。

ナニコレ?

京都の知らん公園で嫌がる子供とナニコレ?…

しかし時間も無いので一向に懐かない子供と無理やり撮影。
子供の素直さが全てのフィルターを払い除け、嫌がる顏を包み隠さずカメラへ吸い込ませる。
そしていよいよ松原撮影の最大の山場・死ぬシーン。
心臓病の松原は公園で倒れて苦しみながら死んでしまう。
演技はバッチリやったけど、なんで前日の雨やねん!顏も服も汚れまくったわ!

んですぐ着替えようと思ったら、

 

なんで服、あの6階の部屋へ戻してんねん!ゴラァ!

とも言えずまたあの道のりを経て、着替えて神戸に。
移動と待ち時間はおよそ5時間ほど。
撮影は30分足らず…

ま、良い経験だったので気を取り直し待つこと数週間。

遂に上映の日がやってくる。
松原の息子君もパパが映画に出る!という事で一緒に上映会へ。
期待を胸に上映された映画では子供との絡みはほぼカット。
死んでるシーンが20秒ほどのみ。チキショー!
松原の純粋を弄びやがって!もうえいがげんにしなさい!

…なんて苦しい映画ダジャレしかオチも浮かばず…
オチを楽しみにしてたお怒りの皆さんスミマセン!
映画で練習したので松原いつでもシネマす!

【*オチで使うか悩んだダジャレ次点】
えいがげんにしなさい!! ノシ
どうもあーっざしたー!

97杯目「押しの強い男」

今回は友人のモテない男30歳の悲しい話をするよ。
10代前半の果敢な青春時代にバスタードという少年誌なのに女体登場頻度エロ本クラスのけしからんけど最高の漫画を寝そべりながら読んでいた彼。

その時!

初めて感じた湧き出る熱い思い。
当然ながら健全な男性であれば体の一部がホットホットな訳で、悶々とした気持ちが体内から溢れ落ちる。
この溢れ出す性欲というリビドーを制圧する事を彼は本能的に察し、
うつ伏せで寝そべっていた状態のまま不覚にも畳に彼のシンボルをこすりつけた。

時刻は夕方。
夕日を浴びて町がオレンジ色に染まった頃、彼の頬も赤く染まりながら生まれて初めての絶頂オーガニズムに辿り着いたのだ。

「な、なんて気持ちいいんだ!」

まるで自分の体が空へ上がり、破裂し、光り、点滅の尾を引き、落下し、空に溶けて消えるような感覚。
それから彼はこの絶頂を狂った猿の様に追い求める事となり、
寝ても覚めてもうつ伏せで下半身を床にこすり付け続けた。

これが自慰行為という名称がある事も知らずに床が変色しても、気にせずこすり続けた。

そして10代という果敢な青春の時間を全て床に愛情を注ぐことになった。

旧約聖書にも登場するこの自慰行為は心理学の見地からでも
“自らの手を汚しながら人間が人間である事を確認する行為である。“
と言われ自我の形成に重要な役割を果たしているらしい。
なので決して恥じるべき行為ではないのだが、
この行為を自らのみが手に入れた神のみぞ知る快楽と勝手に思い込んでしまい思春期も友人と自慰行為について語り合う事も無く、
バレたくない思いで心を閉ざして俗世との関係をなるべくして遮断し続け、
遂に30歳まで「床にこすりつける」スタイルで性処理を行ってしまっていたのだ。

ノーマルスタイルを知らないそんな彼がついに先日奇跡的に彼女が出来たのだ!
神から与えられた男の存在意義が遂に活かせられるのだ!!
これは松原も喜び祝った。

しかし!神はやはり彼を見捨てた。。

ある日、「もう我慢できない!あんたおかしいから!もう別れる!」

そう叫んで飛び出した彼女。完全に彼に原因がある事は間違いない。
しかし無二無臭な性格の彼。

なぜ別れたのか松原は彼に事細かく聞き出した。
すると!嗚呼…事態は壮絶。悲しきかな人間のサガ。
理由は冒頭で話した彼の自慰行為にあったのだ。
日々蓄積される経験に反応する順応性が凶と出た彼はオーガニズムを圧迫でしか得る事が出来なくなっていたのだ。
要するにピストン運動では無く、圧迫なのだ!
何かに押さえつけて締め付けられないと感じる事が出来ない体になってしまっていたのだ。

なので世間が認知する性行為とは完全に一風変わってしまう。
そう!押すのみである!引きが無いのだ!オスだけに押すだけなのだ。

要するに挿入したら最後そこからは押し続けるのみ!
なので彼の性行為のエンディングは部屋の隅っこに彼女を追いやり壁に押し続けてフィニッシュ…
衝撃の事態。

最初の方は「おかしいな…」と思っていた彼女も毎回壁に押し付けられ、
背中にはアザも出来、いよいよ我慢の限界に達し、彼に言い放つ!

「もう我慢できない!前々から言おうと思ったけどあんたのSEXおかしいからっ!」

引く事をしなかった彼は遂に彼女が引くぐらい押し続けたのだ。
以後彼は押しに強い女性を探している。

96杯目「空き巣は家族の絆さえも…」

ドモホルンリクルの丹精込めて一滴、一滴をじっと見届けている奴の給料が気になって仕方ない松原の傑作コラムの時間ですよ。

ホント世の中には色んな仕事がありますね。
そんな仕事の話で、ふと思い出したのは同級生の関(仮名)。
放課後一緒に下校し、彼の家に遊びに行った話なのだが、彼の家に着くと何か異変に気付く。

なんと!窓ガラスが割られているのだ。

えええ!?驚いた関(仮名)は玄関の鍵を開けて家の中に駆け込む。
こ、これは…。

敏感な松原の鼻先を事件の匂いがなでる。
そうなのだ。
なんと空き巣に入られていたのだ!

人生初めての空き巣。
頭では警察に電話をしなければと分かっているが中々体が動き出さない。
時間にしたら数秒なのだろうが長い時間2人で立ちすくんていた様な気がする。
とにかく震える手で受話器を持つ関(仮名)は、「1・1・0」とお経を唱えるように発しながらダイヤルを回す。
ほどなくして駆けつけてきたのは警官2人と婦警1人。
普段街ですれ違っているはずの警察官なのに、なぜか新鮮に見えて躍動する。
早速警官は慣れた作業の様に部屋を見渡し、「何か無くなっているものは解る?」say。
関(仮名)もテンパってしまっているので、まだそこまで気が回っていない。
それに察した婦警は優しく彼の元に近づき、一緒に確認しようと告げる。荒らされたリビング。
タンスも理想的な荒され方をしている。無くなっているものを確認していく婦警と関(仮名)。
その間に警官は両親や各所に連絡をしていっているようだ。
松原もご両親が帰ってくるまで一緒に居てあげて欲しいとの事。
松原が居る事で少しでも関(仮名)の気が休まるならと思い一緒に部屋を見て回る。

そして関(仮名)の部屋に到着。

するとクローゼットの中のものが全て放り出されていた。
それを見た瞬間!関が慌てて走り出した。
その方向に、なんと!!

大量のエロビデオとエロ本、そして自慰行為に使うローション付き某ホールが転がっているでは無いかっ!?

さっきまで傷心していた関(仮名)は別人の様に気炎をあげている。

「うぉぉぉ!!」

思わず声が出ている事さえ気が付いていないようだ。
必至にその卑猥なブツを隠そうとした瞬間!
婦警が叫ぶ!
「触らないで!現場はそのままにしてて!」

いくら職務だとしても彼女には人の心が無いのか?
これはとんでも無い事である。
ご両親も帰ってきて、追加でまた数人の警官も参戦。
関(仮名)の部屋を全員でエロビデの表紙のAV壌と目が合いながら残酷な現場検証。
こんな羞恥プレイは聞いた事が無い。
関(仮名)の目はもうバタフライで泳いでいる。
人が簡単に自殺出来るのなら関(仮名)はきっともう楽になっているだろう。
婦警も警官も何も言う事なく関(仮名)の部屋を調べている。
いっその事、「お前、エッチだな~!」とイジってもらえたらどんなに楽だろう。

そして全ての部屋を調べ終えた警官は帰り際に
「たぶん犯人は捕まらないと思います。」say。
とんでもない仕事をした警官。
犯人を捕まえないんじゃドモホルンリクルの丹精込めて一滴、一滴をじっと見届けている奴と変わらないじゃないか…。
完全に二次災害の関(仮名)。
それ以来、関家は空き巣対策で戸締りを厳重に行う様になった。
と同時にトラウマが出来た関(仮名)も両親の前で笑う事を忘れ、
彼の心の扉も硬く閉ざされてしまったのだった…。

95杯目「顔を潰された彼女」

松原家の目の前が小学校なんだけど、そこの道路の看板に
「あぶない子供に注意」
って書いてあったよ。

どんな子供が通っているのか父兄として心配が隠せない松原の痛快コラムが始まりました。
ど~うも。

って事で先日久しぶりに韓国出張があって、思い出したんですが昔、
お恥ずかしながら韓国人の女性とお付き合いさせてもらったことがございます。
とてもお金持ちの同級生で日本に留学で来た大学生。
神戸で1人で一軒家に住み、乗ってる車はベンツ。
生まれてから電車に乗った事が無い程の上流階級で、しかも超破天荒キャラで周囲をいつも驚かせます。
一度、両親を紹介したいと連れて行かれたのはホテルオークラのスイートルーム。
全く日本語が喋れないので通訳してもらって会話。
それでも何か気に入られてカラオケに行くことになる。
日本人松原1人vs韓国親子3人の密室カラオケルーム。
彼らは何の遠慮も無く韓国語ソングのオンパレード。
歌詞も何も分からず苦痛の2時間はもちろんハイテンションで手拍子。
バイトなら時給2000円は欲しいクラス。
翌日はゴルフに連れて行かれ、全くゴルフ経験の無い松原は迷惑をかけ続ける。
すると、いきなりどこかに電話をしだし、30分ほど経つとゴルフ教室の先生がやってきて
親子がコースを回っている間、松原は超VIPなマンツーマンゴルフレッスン。
松原には思いつかない様なお金持ちの発想で、
まるで高低差ありすぎて耳がキーンってなるクラスの金銭感覚の違い。

そんなとある日、その彼女がうちの事務所に遊びに来た。
そして一瞬のうちに距離を縮めて女性スタッフ数人ともう仲良しに。
松原は仕事をしながら彼女たちの話に聞き耳を立てていると、整形の話になっていった。
彼女は韓国に帰るたびにどこか整形をして帰るのだが、そんな事は女性スタッフたちはまだ知らない。
その事を説明しようかと思った瞬間にうちの女性スタッフに向かって彼女は

「っていうか、貴方たち整形しなさいよ~」say。

いやいやいや!あかん!あかん!
良かれと思ってるんやろうけど絶対それ失礼な意味になるやん!

スタッフ達も驚きを隠しきれないまま
「いや、お金かかるし…」と答えると、
先ほどより勢いよく
「ダメだよ!絶対整形すべき!だって可愛くなるんだよ。整形しないなんて考えられない!絶対した方がいいよ!」

って待て待て待て待てぇ~!!
そこまで強く言うと完全にうちのスタッフに“貴方はブサいくだよ!”って言ってるのと同じやで!

さすがにムっときてるスタッフ達にまだ追い込みをかける彼女。

「可愛い方がいいでしょ?ブサいくは罪だよ!∞」
あああ…言うてもた…。
もうここまで来ると整形するしか生きていく価値が無いと錯覚する程である。
ひたすら整形を進めている話の途中でいきなり時計を見て、
「あ!もう行かないと!じゃー帰るね。」
そう言葉を置いて、出口に向かう。

会話とは相手がいないと成立しないという概念を超越した勢いだ。
そしてそのまま帰り際にみんなに向かって
「じゃーねーバイバイ!かわいこちゃん達~またね~」
ってゴラァァァァ!完全にバカにしてるやぁぁぁん!!!!!

この後の事務所の空気どうすんねーん!!
女性スタッフ達が怒ってもたら俺が整形せなあかんやんけ!

…だってあんな失礼な奴、連れて来やがってってなったら俺の面目丸潰れや~ん!!!!