108杯目 「音楽業界で働きたい人へ」

早いもので2013年の本年で太陽と虎が出来て3周年が経ち、松原祭40連発ぐらいも大成功で幕を閉じました!
沢山の思い出が太陽と虎に詰まっていっている訳で、これからもどんどんこの箱に出会いや感動や笑いを染み込ませていきたいと思っている今日この頃。
そんな今日このごろよく頂く問い合わせが「太陽と虎で働きたいのですがアルバイト募集してませんか?」です。

弊社レーベルの方にも沢山履歴書が届きますがそんな音楽業界に就職したいと思っているみなさんに再度現実を知って頂く為に
今回は音楽業界最末端で勤務16年目の松原が筆を走らさせて頂きます。

まず志望動機は「音楽が好きだから」「かっこいいから」とかあると思うのですが
決してそんな夢だけの業界ではありませんw

過酷な事が待ってます。

ふと弱音やグチをこぼすと世間からは
「好きな仕事だからしょうがないね」
「遊びみたいな仕事じゃん」
で解決されるのです。

なのでいまから松原がこの業界の過酷さを書き綴るのでそれでもやっぱり働きたいと思った人は是非音楽業界の扉をノックして頂ければと思います。
題して!【ここが辛いよ!音楽業界】

まず最初に出会う壁。

■休みがない。(多少職種によると思いますが、土日なんて基本休める事なんて無いし、下っ端時代は休み希望なんて打首獄門の刑です)
■勤務時間が長い(ひどいときは9時会場入りで24時退館。んで打ち上げ行って帰れるのは4時なんてことも…松原の場合はレーベルとライブハウスなんで10時出社で最後は打ち上げなので家に帰ると久々の実家に帰省した懐かしさが襲ってきます。)
■打ち上げは最後まで。(下っ端時代は先輩より先に帰るなんて言語道断。「コレがアレなんで先にドロンします」なんて言い訳で帰れるには10年ぐらいかかりますw ドラクエ序盤で覚えれるリレミトとは訳が違うのです!)
■とりあえず太る。(これは音楽業界の80%は経験しているはず。イベンターさんなんて突然アーティストが「今から飲みにいきたい」と言われた瞬間にその人の好みとその場の人数から素早く店を選び出さないといけないので仕事の為に外食が増える人も。何より不規則で夜中に食べる御飯が今日何食目かも解らない状態になる。)
■友達が減る。(これは切実。夜はライブなのでサラリーマンの友達と飲みにいくなんて皆無。もちろん土日は仕事なので遊べない。すると段々友達から遊びに誘われなくなってきて気づくと孤独に独り飲み。もう独りで映画に行くのに抵抗がなくなった瞬間、映画の内容関係無く涙が目蓋を乗り越える。)
■彼女彼氏が出来にくい。(こちらも前述の理由に則り、出会いも少ないし音楽業界は狭いので中途半端なノリで恋愛なんて出来ないのだ!)
■音楽が恋人錯覚病にかかる。(恋人が出来ないまま25~27歳ぐらいになると自分に対する言い訳で「音楽があるからもう結婚しなくてもいいや!」みたいな変な病気にかかる。これが長引いたら致命傷。38歳ぐらいで治ってしまったら地獄。
■家に帰れない。(バンドのマネージャーあるあるで長いツアーになってくると全く家に帰れないので家賃の無駄さに腹たってくる。そんなに売れてない頃はまるで機材車に住み込みで働いている錯覚に陥る。)
などなど氷山の一角でありココに書ききれない大変な事だらけ!それでもアナタは音楽業界で働きますか?

-2014/01/04 update-