9杯目 「中学時代の友人大島くん」

俺「君にこのシャネルの口紅をプレゼントするよ。」

女「ありがとう。でも、そんなに高価なもの、もらえないわ。」

俺「だったら少しずつ、ぼくのくちびるに返してくれればいいよ。」

 

 

 

そして今宵は君のくちびるをゲット!松原 裕です。

っと言う訳で、先月はバレンタインでしたよね?!

いやいや、コレばっかは学生の頃からのいつまで経ってもドキドキするね。バレンタインでいつも思い出すのはある「遊び」だ!主役になるのは中学の友人「大島 J」という男。
毎年彼の好きな女性を聞き出しといてバレンタインの日にその女の子と打ち合わせしてチョコを渡してもらい、
「大島 J」のその日の帰り道の表情を見て楽しむ。

そして家に帰ってチョコを開けると

「ウソぴょ~ん」

って書いてある紙とタワシが入っている。

 

 

そんな話だけ聞くと残酷な「遊び」。

 

 

 

だが彼と触れ合って一緒にいると、何か 「まっええかな… !?」 みたいな気になってくる。
そんな不思議な男「大島 J」。
だってコレ3年間で3回も見事にひっかかってんで!それだけでも彼の天然ブリが分かるでしょ?
まず出会いもおかしくて、とある中2の松原は居残りで下校が遅れた土曜日。

うちの学校は校門を出たらすぐ2手に分かれるようになっている。
その分かれ道で速攻キョロキョロしてる奴がいた。
人見知りな松原は見ず知らずの人に声などかけないのだが何故か不憫に思い話しかけた。

「どうしたんですか?」

すると彼は学校を出て大至急、道に迷っていたのだ…。
右か左ぐらいわかるやろっ!
どうやら昨日転校してきたらしく、この二択で数時間、悩んで泣きそうになっていたらしい。

 

 

しょうがないで一緒に彼のマンションまで送ってやった。
それが彼・大島との出会いなのだ!
こいつのおもしろ話しはまだまだある!

 

 

初めてタバコを吸った瞬間に先生に見つかり停学になったり、
お年玉でファミコン買いに行ったら店の前でカツアゲされ全額取られたり、
修学旅行の集合場所が駅やのに学校に行ってもて一人で新幹線別料金で追いかけて来たり…などなど。

一番パンチあるのが、中学の友人の結婚式に呼ばれ、松原は彼に

「なんか結婚式の後に鍋パーティーあるからみんな分担で材料買って来てな! お前は長ネギとポンズでかい奴3本」

 

 

こんな誰でもわかる様なベタなウソやのに奴は神聖な結婚式にスーパーの袋からハミ出した長ネギと重そうなポンズを持ってきたのだ!
教会の中で袋からネギをハミ出した奴がバージンロードの横に立っている…。

 

しかもポンズが重いらしく何回も袋を持ち替えているし(笑)
新婦入場の時に吹き出してもたやん…。
さすがに「?」ってなっている彼を見て、友人達も笑いを堪えられていない!

他の親族などは悲惨なぐらい「大島 J」を凝視。

そんな彼は今、どっか地方のネジ工場でネジを作ってるらしい…。
たまたま電車でバッタリあった松原にネジのパンフレットを見せながら嬉しそうに

「このネジいいやろ~?」

「これ良いネジやねん」

などネジのウンチクを語る彼。
今、君のネジは確実にゆるんでるよ!

-2005/03/03 update-