30杯目 「幼馴染の道田という男」

はい!どーも~!

免許の講習の時に心臓マッサージの人形が僕と同じユニクロの服を着ていて、きまずかった松原だよ。
そうあのauのパンフレットの陣内の下に載っている奴だよ。
まだ見てない人は大至急auショップへ急げ!(2006年12月時点)

嗚呼…また自慢話から始まってしまった全国でも大人気のこのコラム。
今回は「人生をネタにした自慢の友人」のお話です。。

小学生からの幼馴染・道田(仮名)という人間の昼ドラ級のお話です。
まず小学生時代・彼の父は年中無職でプーなんですが、ある日

「松原!ファミコン買ったるからおいでや!」

って言われて近所のダイエーに行く事になる。
早速ファミコン売り場の前で何が欲しい?
と言われその時代に流行っていた【ツインファミコン】と僕が答えると、
店員の居ない瞬間にレジに入って行き【ツインファミコン】を棚から取って

「松原!ダッシュ!」の一言。

泣きながらダイエーの階段を下りた記憶があります。
高校時代になると道田(仮名)は私学の高校に入学。
当然親父が無職なので金がなく【奨学金】を貰っていた。

ある日その奨学金が振り込まれないので、年金のみの収入で家族6人を支えている祖母が学校に電話してみると 校長が

「あれ?先月お父様が取りにこられましたよ。数か月分…」

奨学金はとっくに夜の街へ親父の手によって消えていった…。
彼は高校を辞める事になる。

仕方なく現場の仕事を始めた彼はある日、親方の車を借りて帰って来たが、近所の駐車場がいっぱいで近くに路駐をしていた。
そして朝になり出勤しようと車を見るとその道に停めてあった車、全てがパンクしている。
親方に借りた車なので急いで修理したがその日は遅刻。
激怒され仕事をクビになった。

そして後になってわかった事だが道田の親父が道田の車と知らずに停まっている車全てをイタズラでパンクさせていた事が発覚。
だが時は既に遅し… そんな悲惨な出来事続きの彼に転機が!

なんと20歳の時に彼は結婚をする事になる。
しかし親父のせいで道田という名前では色々ブラックリストに載っているので養子を選択。
道田(仮名)から森藤(仮名)へと第2の人生を歩む事になる。

そのまま数ヶ月アパートで暮らし、遂にローンでマンションを購入。
幸せな生活が続くと信じた矢先に、新居に警察が踏み込んでくる…!?

「奥さんを詐欺の容疑で逮捕します!」

えええ? どうやら会社ぐるみで詐欺行為を行っていたようでそのままお縄に…
彼も疑われ天王寺警察で拘束される。
結局彼は離婚とゆう選択をし、道田(仮名)は新居のローンと奥さんが勝手に使っていたカードのローンだけが残った。

どうしようも無く実家に帰るとまた警察が実家に踏み込んでくる!
食卓の横を手錠で縛られた父が通っていく。

「菅原文太みたいでカッコイイやろ?」

という親父の捨て台詞。
警察に連行されるなんて普通は大騒ぎだが、慣れっこの道田家の食卓は、冷静に食事が続けられていた。
そんな前科4犯執行猶予中の父や詐欺で捕まった嫁を持つ、彼はマンションのローン数千万を抱えながらスタクラでアルバイトをしているのだが、
電車代が往復1000円と高いので、弟からバイクを借りて通勤する事にした。

しかし先日打ち上げに参加して気持ちよく帰ろうとした明け方5時。

『ぬぉ~~~!』

彼の叫び声が早朝の三宮に木霊す…。
なんと停めていたバイクが盗まれてしまったのだ。

しょうがないので今度は兄からバイクを借りて通勤したのだがその2日後に嘘のようだがまた窃盗に合う…

この数日で2台のバイクを盗まれ兄弟に弁償合計額20万円をまた背負う事になった彼は最近徒歩2時間かけて通勤をしている。

これは実話である。
最近は彼のBlogを見てお弁当やお土産の差し入れをくれる心優しい方が増えている模様。

ここで道田(仮名)救済支援団体を発足させ彼を昼ドラの様な出来すぎた不幸ドラマから現実の世界に戻してあげようと思う。
幸せとは何か?
普通とは何か?
この話を読んで「うそ~」って思えた貴方は多分幸せ者である。

この現実には本当に起こっている。
ここでは書けない事も有り、まろやかな内容になったが、興味がある人は直接彼に喋りかけてみてください。不幸が移るかもしれませんよ、、

(*この物語は一切真実であり道田正樹(仮名)本人監修である。)

-2006/12/05 update-