14杯目 「笑いの炎」

女「今日は本当にありがとう。楽しかったわ。」

俺「僕もだよ。もうお別れなんて寂しいね。」

女「そうね。でも家まで送ってくれてありがとう。じゃぁ。」

俺「じゃぁ。」(そう言って彼女に握手を求める) (彼女は少し戸惑いながら松原の手を握る)

俺「いたいっ!いたいっ!!」

女「え?うそっ!大丈夫?」

俺「ダメだ!いたいよ!」

女「どういうこと?」

俺「ダメなんだ。君と居たいんだ!」

 

 

 

不安と心配を逆手に取って、揺らいだ彼女の心をゲット!松原です。

 

 

 

どうも2chで叩かれるぐらい恋に仕事に頑張ります!
そんな松原ですが先日偶然知り合った数人で呑みに行った時のお話し。めちゃめちゃ盛り上がり気が付いたら朝の6時。

 

そろそろ店も閉まるオーラ全快で「はよ帰れ」なエアーに絶えれなくなり脱出。
気分良く店を出て「さて!今からドコにいこか?」みたいなテンションで店先で対談中に同席していた当店スタッフWがベロベロにフラフラでさっきの地下の居酒屋から遅れて、上がってきた。
すると手に何故か消火器を持って上がってくるではないか!?

 

「やめろよ!Wっ!消火器使ったらあかんで!」

 

 

と叫ぶ松原を奴は笑顔を浮かべながら見つめている。
その笑顔がプシューッ!という音とともに白く煙っていく…

 

そうなのだ!奴の左手には抜かれた栓。Wが、なんと消火器をブチまけやがった!

 

 

一面白く濁っていく。
5階建てのビルを煙は階段を伝ってドンドン高みへ上る。まるで雲の様に綺麗に!
ってそんな感動してる場合じゃない!
不運にも3階の韓国エステのドアが開いていてドンドン煙が吸込まれる。

 

 

女の子が慌てて窓から顔を出して

「カジー?タスケテー!」

「ナニ?イキデキナイ!」

とまるで戦場の様な悲鳴をあげる。

 

 

松原は事の重大さに気付きダッシュで逃げようとするがWはしっかり店員に捕まり連行されていく。

 

 

 

スタッフ思いの松原はとりあえず、保身の為にその場から離れる事にする。
すると間も無くすると警察が登場。
Wは当然そのままパトカーに連れていかれる。

 

 

松原は我慢出来なくなりすぐさまそのパトカーに走り寄り、写真を撮る。
案の定注意を受け関係者とバレる。
そのまま松原の事情徴収が始まり、しょうがないので当店PAの吉岡の携帯番号を伝える。

 

一緒にいた当店スタッフの風次は同じくスタッフの「原達平」の名を伝える。

しかし番号は自分のを思わず伝える天然ぶりを発揮。
ビビった松原達は警察の目を盗んでダッシュで逃走。

 

 

しかし逃走中、 松原は名刺入れを落とし「松原の詳細」を逃走経路にバラまく。慌てて名刺を全部拾い、無事逃走。
その後、Wとの連絡は途絶え、PA吉岡と合流。

 

 

珍悲劇を説明中に吉岡の携帯に「○○警察です。」と着信。

 

 

 

吉岡の昼ドラ級のナイス演技の甲斐もあって怪しさ満点でその場を切り抜ける!

 

 

当然風次の携帯は振るえ続けていた。
嗚呼…W。

 
お前は今、警察所でどんな言い訳をしているの?
居酒屋の店内清掃は素人の松原がパっと見積もっても数十万はかかると予想。
W、君は何の炎を消そうとしたんだい?

松原が止めたのは“フリ”では無かったんだよ。本気で止めてたんだよ。
笑いの為に消火器をぶちまけたのかい?

もし、そうだとしたら、
消火器で、君の笑いの炎を先に消せばよかったのに…

-2005/08/03 update-