6杯目 「何もない鉄板のお店」
太陽と虎の周辺は遅くまで開いているローカルな飲み屋が沢山あります。
所謂ザ・下町スタイルのお店です。
大将や女将などが一人で切り盛りしてスーパー身内のお客さんがカウンターに居座って身内トークで盛り上がり
、一般客が超居心地悪い状況 になんの問題も感じ無いあの営業スタイルを貫いているお店たち。
とても素敵です。NOT 接客!NOT愛想!
そんなお店たちの中にいつもタイトラの打ち上げで使ってあげている「こてこて」というお店があります。
神戸牛やてっちり,キャビアなど普通打ち上げに出ない料理にみなさん舌鼓。(←本物かどうかは確かではない。)
自称韓国の工作員の大将がトカレフを店内に隠していると言い張る危険なお店です。
月20日は絶対打ち上げやる契約で1人2500円飲み食い放題でやってます。
3分の1の確立で大将が酔っ払っていて片付けなんてもちろんやらずに、たまに我々を指示して、野菜炒めやお好み焼きなど作らされます…。客で来てるのに耐え難いです。
後、もっと耐え難いお店でウルトラ不定休の平均5時まで開いている「おけいちゃん」って店があります。
ヨレヨレの女将さん(推定60歳)が大体ベロベロになってます。
数ヶ月前友人4人で行ったらまず「いらっしゃいませ」も無い。
メニューを言っても返答なしで聞いてるのかどうかもわからない。
んでやっと一品料理が出てきたのが30分後…
その後また20分後にまた一品…。
フランス料理ちゃうねんからハヨ出さんかい!
で、最後に出てきたお好み焼きはパサパサで確実に小麦粉の量を間違ってるやん。
客商売やる気ないとしか考えようがないスタイルですが、やっぱり松原的にはこういうお店は、大好物です。おもしろいです。
なので先日ふらっと仕事帰りにひとりで潜入。まだ顔なじみにもなっていないのでドキドキです。
んで、松原が入ったら数分メニューを聞かずに放置プレイ。松原も携帯のメール返信をしていたので気にはなりつつ、数分何も言わないでいると、急に
「何食べるん?」
ビックリした松原は思わず
「ビールお願いします。」
と返答。すると女将は
「冷蔵庫に入ってるから!」
と言いだし カウンターの常連と喋りだした…
松原は渋々ビールを取り出し、会話の邪魔にならない声量で「野菜炒めも1つ」と追加オーダー。
「ゴメン!最近野菜が高いからやってないねん!」
うそー!じゃーメニューに書くなよっ!
と言いたい気持ちを抑え
「すんません。じゃーホルモン炒めにします。」
「だから野菜ないねん!」
いや、ちょっとなんでそんな切れ気味なん。ホルモン炒めに野菜入ってるか知らんもん。こっち。
松原はお客さんなのに大変、申し訳ない気持ちになり、必死で野菜の使用しないメニューを選ぼうと壁に貼られたメニューから必死で探す。
… でも … ココお好み焼き屋でしょ?
…多分そんなんないやん。お好み焼きにもキャベツ入ってるでしょ?こんにゃく焼きとかにも玉ねぎ添えるスタイルやったらまたキレられるし、 もう一人で考えられなくなり女将に何が出来るか聞いてみる事にした。
「すみませんっ!」
松原の声が店内に響き渡るが… 女将は常連客の何かを鉄板で作っている…。
「すみません!!」
… 料理に夢中… っていうか確実に無視。これはイジメの中でも一番やってはいけない無視である。
「すみません!何があるんですか?」
… 数秒後、見るに見かねた常連客が女将に聞いてくれてやっと返答があった…
「ごめん。今日もう何も無いねんやんか。」
先言わんか~い!!
俺の時間返せや! 何やこの店!ほな、それ今、何作ってるねん。料理やろ?それとも遊んでるだけ?
戦争中か!なんかあるやろ〜!冷蔵庫にも何かあったやん!ってかそれやったら店閉めとけよ。のれん外せよ!看板の電気消せよ。松原が入った瞬間にそれ言えよ。
ツッコミのダムが崩壊し、大量に流れ出すツッコミ。
おいっ!女将っ!こんな店…おもろいからまた来るわっ!
(結局数年後、この店は当然つぶれてしまいました。)
-2004/12/03 update-