98杯目「映画げんにしなさい!」

なんと【神戸100年映画祭】というプロジェクトがあってその短編映画になんと松原出演オファー!

もちろんその瞬間に許諾!
普段日常の会話の中でもすぐにコントを取り入れ演技に磨きをかけていた結果がここで表現出来ると鼻息は風速20km状態。
しかし!連絡を貰った時はバーテンダーの役だったのだが撮影一週間前に貰った台本は「主人公のお父さん役」
えええ!今月、BARに通いまくったのなんやった~んっ(汗)
ロケ地も神戸ロケでは無く京都ロケ…。
しかも京都でもかなり田舎の方で神戸から3、4回の乗り換えを経て、2時間コースの道のり。
それでも当日早起きして向うが、早く出発し過ぎて集合時間より大幅に巻いて到着。
嬉しがってると思われるのが嫌なので連絡せずに待っていると撮影時間になっても連絡が来ない…。
不思議に思い、こちらから電話してみると
「すみません!撮影が押して30分お待ちください…」
っておい!はよ言えよぉぉぉぉぉぉぉ!喫茶店とか入ってればよかったやん…
訳わからん無人駅で寝不足の松原は睡魔と綱引きするかの様にトータル1時間待ち。
ようやく到着した撮影班と向かった撮影場所はどこにでもある公園。

オイ!待てコラァァァァァァァァァァアァ!
なんで京都やねん!!!!!
全然こんな公園どこでもあるやん。どーいう事!?

…とも突っ込む訳に行かず、早速着替える事に。

「控室用意してますので!」
そういって映画の制作班に連れて行かれたのはこの公園から5分ぐらい離れたボロマンションで、
完全にスタッフの誰かの家やん、絶対。
しかも6階で全部階段のみ。それやったら公園の便所で着替えたわ!
バリ疲れたし、またこの道のり使って公園戻る気、失せるわ!
苛立ちを“隠し味で使ったスパイス”の様に奥に引っ込めてロケ地へ戻る。
もう戻りたくないので着替えは、もちろん持参。

しかし本格的なカメラやスタッフの数の多さ、丁寧な対応に
「あれ?俺、タレント扱い?」
簡単にテンションは上昇!

切り替えて名演技を!という事で場面は主人公の子供時代の回想シーン。

「この子が主人公役になります。」と紹介された3~4歳ぐらいの子供。
懐かせて撮影をスムーズにしなければいけない!
普段所持している笑顔以外の笑顔もひっぱり出して子供に微笑み喋りかけるが、
尋常じゃない嫌がり方で松原を拒絶。

やばい!そう思って抱きかかえると泣き出す始末…。

ここで松原に懐くまで撮影は止まり、松原は様々なお菓子やオモチャを与えられて子供とスキンシップ。
ふと我に返る。

ナニコレ?

京都の知らん公園で嫌がる子供とナニコレ?…

しかし時間も無いので一向に懐かない子供と無理やり撮影。
子供の素直さが全てのフィルターを払い除け、嫌がる顏を包み隠さずカメラへ吸い込ませる。
そしていよいよ松原撮影の最大の山場・死ぬシーン。
心臓病の松原は公園で倒れて苦しみながら死んでしまう。
演技はバッチリやったけど、なんで前日の雨やねん!顏も服も汚れまくったわ!

んですぐ着替えようと思ったら、

 

なんで服、あの6階の部屋へ戻してんねん!ゴラァ!

とも言えずまたあの道のりを経て、着替えて神戸に。
移動と待ち時間はおよそ5時間ほど。
撮影は30分足らず…

ま、良い経験だったので気を取り直し待つこと数週間。

遂に上映の日がやってくる。
松原の息子君もパパが映画に出る!という事で一緒に上映会へ。
期待を胸に上映された映画では子供との絡みはほぼカット。
死んでるシーンが20秒ほどのみ。チキショー!
松原の純粋を弄びやがって!もうえいがげんにしなさい!

…なんて苦しい映画ダジャレしかオチも浮かばず…
オチを楽しみにしてたお怒りの皆さんスミマセン!
映画で練習したので松原いつでもシネマす!

【*オチで使うか悩んだダジャレ次点】
えいがげんにしなさい!! ノシ
どうもあーっざしたー!

-2013/01/07 update-