コラム「人生打ち上げかけつけ」
2005年より13年間1ヶ月も休まずに連載を続けている太陽と虎代表 松原裕のマンスリーコラム。
人生とは打ち上げのように激しく乱れて華やかに散る。
ならばかけつけイッキで酔ったもの勝ち。
そんな日々起こる不可思議で愉快な体験を綴る太陽と虎マンスリーコラムスケジュール誌に連載中のかけつけコラムWEB版。
笑いをアテに何杯でもイッキしてください。
※本コラムは本人が「がん」を理由に2016年10月を持って休載しておりますが、「絶対休む機会を探していて「がん」になって「よっしゃ!これや!」と思ったに違いない。」「連載が始まって13年間140話以上書き続けてネタ切れになったんじゃないですかね?」関係者談。
「そ、そんなわけないやん!ネタが溢れて溺れそうやわ!ただ体調が…。」本人談。
という事で2016年10月より、体調が良い時にWEB版のみ更新する不定期連載になりましたので、テレビの裏面を掃除するぐらいの頻度でこのページも覗いてくださいね。
13杯目 「肝試し!恐怖体験!」
先日見た夢…
女の子と二人で夜景を見に行き眺めながら…
男「凄い綺麗な夜景だね?」
女「うん…。とっても綺麗。」
男「君が今この世で一番手にいれたい物って何?」
女「あの輝いている星かな?」
男「僕にとってあの星は君なんだよ。」
女「(顔を赤らめて抱きついてくる)… 好き…」
これは使える!正夢と思った松原は実際に女の子に試してみる。
俺「凄い綺麗な夜景だね?」
女「うん。寒いけどね。」
俺「君が今この世で一番好きな物って何?」
女「 … 餃子?」
はいっ!今日も元気です!
港町・神戸から音楽業界という荒れた大海原へ大航海中の大後悔・松原です。
と言う事で先日弊社スタッフ親睦会と言う訳でバーベキュー大会を決行!
深夜12時から始まったバーベキュー大会は大至急警察に通報が入り、国家権力に立ち向かったが肉を半分残しながら中止。そのやり場の無い気持ちを発散する為にすぐ近くの心霊スポット布引の山を攻める事になる。
当然深夜からバーベキューを始める程の頭の悪い松原達は数十kgある発電機を持っての登山。
亀仙人の背中にある甲羅気分の感覚だったが、余りの重さに発電機持ちの若手のテンションは山を登る松原たちの曲線とは反比例して行くのは表情で明らかだ!
しかしそのテンションに輪をかけるのが山道の険しさと真っ暗闇。
だが!神は我々を見捨てない。
恐怖指数が絶頂に達する松原たちを救う救世主がいたっ!
その名も我がPA補佐・不可解(フカカイ) …
いや、間違えた。深貝(フカガイ)という男だ!
彼の霊感の強さは相当有名で日常でも霊を発見して職場の空気を悪くしてくれる余計な才能の持ち主だ!その迷惑な才能を発揮出来る今日。
彼のお陰で霊の存在する位置や要所要所での危険指数を随時報告してもらい肝試しのスリル感に拍車をかける。そして滝に到着し、若手の野郎達はトランクス一丁で飛び込む!もちろん気温は激さむ。
若手が飛び込み、遂に松原が飛び込んだ瞬間に深貝が
「それ以上行かないで下さいっ!」
って叫びだした…
松原が飛び込んでイッキに盛り上がるはずの空気が一瞬で凍った…
そのまま嫌な空気が流れると肩が重くなった奴や頭痛などの異状を訴える人が続出。
下山をよぎなくする。
ただ帰り道の深貝の顔は確実に霊に乗り移られた青い顔になり、我々から常に10m程距離を保ちながら歩いてくる。
どうやら、何人か友人を連れて来てしまった彼…
そんな仲間意識の高い松原たちに対応する手段は「ダッシュで逃げる!」以外もう残されていなかったのだ…
すまん、深貝。先に帰る。
そうしてスリリングに解散。
(翌日からPAブースに行く人行く人が変な頭痛を訴えていた。)
12杯目 「完全にビンゴ!」
俺「薔薇には刺があるけど、君と言う美しい花にはそんなもの見当たらないね」
女「またそんなこと…」
俺「まぁ、思い切り抱き締めて君の刺で傷つくのも悪くないけど…花弁が落ちないようにそっと君を抱き寄せるのも好きなんだ。君の甘い香りが消えないように閉じ込めてしまいたくなる。」
女「くすぐったいわ」
俺「…好きだよ。だからいいだろ?」
女「…うん。でも後で…だって今コラム中でしょ?」
俺「…じゃー早めに終わらせるから待っててね。」
はいっ!と言う事で元気よく始まりました大人気コラム12話目!松原のプライベートも見え隠れするこのコラム。
諸事情で、あまり時間が無いから大至急本題に入ります。好評の当店周辺にあるおもしろお店シリーズ!
先日「かずちゃん」と言うお好み焼き屋を発見。
確実に怪しい雰囲気に惹かれスタッフを連れて入ることに…
まずお決まりのおばあちゃん一人で切り盛りスタイル。
確実に「かずこ」か「かずえ」と言う名前が予想される。
何を頼もうかと壁のメニューを見渡すと大至急意味のわからない品名の数々。
「ライスだもん」
なにこれ。「ライスもだん」の間違いじゃなくて?
『これなんですか?』
って聞いても「コレは、ライスだもん」と言う返答。
なんで接客の応対で、体言止めやねん!
「です。」とか付けろよ!
こいつ客商売やる気あんのかい?
んで壁に【串カツ一本100円】って張り紙を発見。
『じゃー串カツ下さい。』 「そんなん無いで。」『ええっ!アレ書いてますやん!』
「あ~アレ?アレは私がこの店やる前が串カツ屋やってその時のヤツやねん。」
じゃー外さんかいっ!ボケ!まぎらわしい!
紙、めちゃめちゃ年期入ってるやん!何年前やねん! しょうがないのでベタな物を注文し、小話でもしようと喋りかける。
『この店は長いんですか?』
「 … 」
えええっ!?無視?
「お兄ちゃん達は水商売の子達か?」
って松原のさっきの質問ドコ行ってん!
キャッチボールが豪速球なおばちゃんと適当に会話を進めながら店内を見渡すと、冷蔵庫の上に油まみれのゴリラの人形が散乱。
えっ!?何なんコレ?
って言うか掃除しろよ!
で、お前!コラッ!一品作る度に椅子座って休憩すんなっ!
こっち腹へってんねん! しんどいんやったらバイト入れろよ!
そんな酷い仕打ちを受けながら食事をしているとイキナリおばあちゃんが叫びだした…
「いきなりビンゴォ~!」
えええええっ!!??全員ズッコけるわ!
するとビンゴカードを全員に配り出しきた。
んでお前、このカード確実に使いまわしやん。
一回折ってる折れ目、自分で戻さなあかんのかいっ!
で、お前、コラ!なんでそんなビンゴの機械持ってるねん!
自動でピコピコ動く電光掲示の奴やん!コレ!
んでなんでワシら見ず知らずの隣りのおじさんと楽しくビンゴやらなあかんねんっ!
すると訳わからんおばちゃんがまた喋り出した。
「そーやな。10年ぐらいやってるねん。」
イキナリなんの話しやねん!
…って、最初に松原がした質問の答えやん!それ!
遅すぎるわっ! どういう事ぉ?なんなんこの店?
変な店大好きやから、もう“ビンゴ”やわ!
(05'6月号マンスリー掲載)
11杯目 「新幹線の中で即興漫才」
最近、松原の打ち上げネタやボキャブラリーをパクって笑いを取る全国のバンドマンが急増!
初めて飲んだバンドにネタをやったら「それ〇〇ってバンドのパクりですか?」とか言われてとても恥ずかしいYO
。松原打ち上げネタを使った場合は是非ネタの後に(C)松原の表記を切にお願いします!
って事で巷ではマツバラーと呼ばれるキッズ達、お待たせしました!
おはようさん。奥地の恋人・太陽と松原です!
…って、わしゃどんな僻地におんね~ん!
なんて誤変換ギャグが爽快に決まった所で、先日の出来事。
とあるバンドが九州でライブをしていたので急遽会いに行く事にした新幹線乗車中、漫才のネタの様なエピソードが起こった。
予約していた新幹線の時間より早く着いてしまい、待つのも嫌なので一本早い奴に乗ることにした。
かなり混雑していたが自由席でなんとか席を見つけて座った。
すると数分してから通路側にいるおばさんが「もしかして嵐の松本君?」 って聞いてきた…。
えっ!?俺?いやっ!ちょっと待って…全然違うしっ!
一瞬何を言ってるのか分からなくて戸惑った隙に周囲が
「え?嵐乗ってんの?」的な感じで満員電車の乗客がバリ見てくる。
ヤメテ!見ないで!大至急別人やから!!
「ち、違います!!」
慌てて勢い良く答えるとバリ残念そうな顔するやん…。
周囲の乗客も「なんやそれ…」的な空気が充満。
ごめんね。みなさん…松原はどうしても松原なの。松原じゃないといけない理由がいっぱいあるの。
しかも似てもないの。せめてソックリさんやったらよかったのにね。ほんとごめん。
そんな恥ずかし目を受けてから数時間経つと隣に座っているおばあちゃんが喋りかけてきた。
『暗い顔してますけどどうしたんですか?』
いやいや、さっきので凹んでんねん。とは言えず…
「いや、ちょっと…」と答える。
少し沈黙が続いてから『どちらまで?』と聞いてきた。
なんでこんなに絡んでくんねん。。
「九州です。詳しい場所はよく知らないのですが知人(バンド)と連絡が取れなくて…」と答える。
するとめっちゃおばあちゃんが暗い顔になって
『まぁ大変。慌てて乗り込まれたの?』
「…。突然思い立って乗り込んだので…」
そう答えるとおばあちゃんが焦った顔して
『まさか…失礼ですけど、はやまった事をお考えでは…?』
はぁぁ?ヤカマシイわ!お前が早まってるやんけっ!
自殺しそうな顔か?違うねん。
ワシは早く駅に着いたから一本早く乗って、ほんでジャニーズに間違えられて周囲に残念がられて凹んどんねんっ!
とは言えず全力で否定すると
『ではお知り合いが亡くなられたんですか?』
ええっ?これってバカにされてる?ばばあにおちょくられてる?
「いえいえ。え?どうして?」
『知人が連絡取れなくなってって…』
嗚呼。違うねん!違うっ!携帯が圏外やねん。圏外!!
「圏外だったんで繋がらなかって。」
『えっ?県外の方?』
ヤカマシイババア!なんで新幹線の中で初対面の貴方と即興漫才せなあかんねーん!
200km/hのスピードで「もうやめさせてもらうわ!」
10杯目 「楽しみにしていた牡蠣鍋」
先月が好評だった松原の口説き文句シリーズ!!
「(タバコをくわえて)ごめん!火をつけてもらってもいい?」
女「うん。いいよ。(タバコに火をつける)」
俺「おいおい。困った子猫ちゃんだな。」
女「え?どうしたの?」
俺「だって俺のハートにまで火をつけちゃったじゃん。このいたずらフェアリー♪」
そして今宵はその火で盛り上がる二人!恋に恋焦がれ恋になく〜(by GLAY)
と言う事で各雑誌媒体のみなさんからコラム連載オファーをお待ちわびている太陽と松原です。
そんなこんなで最近の打ち上げで困った話しを少々…。
先日常連バンドならご存知・打ち上げ会場「こてこて」での悲劇。夕方に打ち上げの予約をする為に「こてこて」に電話すると大将が何故か超ご機嫌。「今日は奮発してカキ鍋出したるわ〜!」とのこと。バンドマンに伝えると大喜び。お陰でみんなハイテンションでライブが出来て、楽しみにしてた牡蠣鍋目指して、ルンルン気分で「こてこて」に到着。
するとシャッターが閉まっているではないかっ!みんなを連れてゾロゾロ来た松原は超テンパった。訳わからず、とりあえずシャッターを開けようとしたが鍵がかかってる!焦って電話しまくったり、ドンドン叩いているとシャッターがゆっくり開いて中から大将が寝起き全開で出てきた…。
「ん?どないしたんや?」
こっちがどないしたんじゃじゃ!!お~い!大将っ!めちゃ寝起きやん!
そうなのだ!奴は寝てたのだ!もっかい言わせて!寝ていたのだっ!!
当然料理なんか何も出来ていない。
夕方に予約したのに大将はそっから一杯やって酔い潰れて、今に至るらしい。
悲惨以外の言葉が見つからない…。
慌てて松原は大将に料理をまかせ、二階の会場の準備をする事にした!
みんなを二階にみんなを誘導してから皿を並べて座布団ひいて、箸やら灰皿やらのセッティング…
とりあえずビールと場つなぎ様にスナック菓子を出してから、厨房の料理状況を確認しに一階に降りたら、
…って、おぉぉぁ~いっ!!大将また寝てるやんけっ!コラァ!!
ワレ、ワシ客やのに働いとんじゃっ!なにさらしとんじゃ!もっと頑張らんかいっ!
あかん。こいつもう役に立たん。
しゃーないから弊社スタッフを呼び出して料理を作らせる事にした。
しかしそれまで少々時間がかかる!
『酔っ払ってるのは解るからウチのスタッフが来るまでの場繋ぎの料理作ってや!』
そう大将に告げ松原は二階に戻り、みんなに状況を伝えて謝った!
そして数分後また一階に戻ると大将が「カキ鍋出来たで!」とにこやかに微笑んでいる。
やるやん大将!さすがやん!やっぱイッパシの料理人!みんなが楽しみにしてた牡蠣!酔っ払ってても料理は作れるんや!なんか使えん奴とか思ってもてゴメン。
って、コラっ!お前、コレ鍋に水いれて干し柿、入れただけやんっ!
カキはカキでもこの柿ちゃう!
この状況でこんなボケするなって〜〜〜〜〜〜!ほんでよく干し柿あったな〜!
結局、牡蠣は見つからずで、松原やウチのスタッフで冷蔵庫にある食材を使って、よくわからん鍋を作ってそれをバンドマンに振る舞う。もちろん大将は爆睡。
そんなこんなでなんとか乗り切った松原。結局、牡蠣は見つからずだったが、今、夏で本当によかった。
だってバンドマンには「牡蠣鍋」じゃなくて「夏期鍋」と言い訳が出来たから本当によかった。(←全然良くない。)
9杯目 「中学時代の友人大島くん」
俺「君にこのシャネルの口紅をプレゼントするよ。」
女「ありがとう。でも、そんなに高価なもの、もらえないわ。」
俺「だったら少しずつ、ぼくのくちびるに返してくれればいいよ。」
そして今宵は君のくちびるをゲット!松原 裕です。
っと言う訳で、先月はバレンタインでしたよね?!
いやいや、コレばっかは学生の頃からのいつまで経ってもドキドキするね。バレンタインでいつも思い出すのはある「遊び」だ!主役になるのは中学の友人「大島 J」という男。
毎年彼の好きな女性を聞き出しといてバレンタインの日にその女の子と打ち合わせしてチョコを渡してもらい、
「大島 J」のその日の帰り道の表情を見て楽しむ。
そして家に帰ってチョコを開けると
「ウソぴょ~ん」
って書いてある紙とタワシが入っている。
そんな話だけ聞くと残酷な「遊び」。
だが彼と触れ合って一緒にいると、何か 「まっええかな… !?」 みたいな気になってくる。
そんな不思議な男「大島 J」。
だってコレ3年間で3回も見事にひっかかってんで!それだけでも彼の天然ブリが分かるでしょ?
まず出会いもおかしくて、とある中2の松原は居残りで下校が遅れた土曜日。
うちの学校は校門を出たらすぐ2手に分かれるようになっている。
その分かれ道で速攻キョロキョロしてる奴がいた。
人見知りな松原は見ず知らずの人に声などかけないのだが何故か不憫に思い話しかけた。
「どうしたんですか?」
すると彼は学校を出て大至急、道に迷っていたのだ…。
右か左ぐらいわかるやろっ!
どうやら昨日転校してきたらしく、この二択で数時間、悩んで泣きそうになっていたらしい。
しょうがないで一緒に彼のマンションまで送ってやった。
それが彼・大島との出会いなのだ!
こいつのおもしろ話しはまだまだある!
初めてタバコを吸った瞬間に先生に見つかり停学になったり、
お年玉でファミコン買いに行ったら店の前でカツアゲされ全額取られたり、
修学旅行の集合場所が駅やのに学校に行ってもて一人で新幹線別料金で追いかけて来たり…などなど。
一番パンチあるのが、中学の友人の結婚式に呼ばれ、松原は彼に
「なんか結婚式の後に鍋パーティーあるからみんな分担で材料買って来てな! お前は長ネギとポンズでかい奴3本」
こんな誰でもわかる様なベタなウソやのに奴は神聖な結婚式にスーパーの袋からハミ出した長ネギと重そうなポンズを持ってきたのだ!
教会の中で袋からネギをハミ出した奴がバージンロードの横に立っている…。
しかもポンズが重いらしく何回も袋を持ち替えているし(笑)
新婦入場の時に吹き出してもたやん…。
さすがに「?」ってなっている彼を見て、友人達も笑いを堪えられていない!
他の親族などは悲惨なぐらい「大島 J」を凝視。
そんな彼は今、どっか地方のネジ工場でネジを作ってるらしい…。
たまたま電車でバッタリあった松原にネジのパンフレットを見せながら嬉しそうに
「このネジいいやろ~?」
「これ良いネジやねん」
などネジのウンチクを語る彼。
今、君のネジは確実にゆるんでるよ!
8杯目 「笑いの絶えない結婚式」
神戸の打ち上げ番長こと音楽業界に咲く一輪のバラ、太陽と虎・松バラです。
勘違いしまくってスイマセン。嫌いになる前にちゃんと言って下さいね!そんな松原本当に毎日打ち上げ三昧。呑んで呑みまくりの日々。もう三度のメシより、メシが好き☆
と、言う事で今日は結婚式のお話です。
うちの職場の後輩のW氏と言うイケテない奴の結婚式に呼ばれましてわざわざ大阪まで行ってきました。
っていうか12時からチャペルで結婚式やったのに松原が式場に着いたら披露宴の最中の13時20分…。
だって家を出たのが12時40分で三宮駅を出たのが13時前やもん!
そりゃそうやわ!ぶひゃっひゃ☆
って事で気を取り直し、披露宴の途中から参加したので、遅れを取らないようにビールをイッキしまくった。
幸い松原のテーブルは某・音響会社社長率いるパンチのある3人が集まっており、多分「結婚式に招待したくない上司ランキング」にブッチギリ上位の3人だった。
もちろん松原もランクインされたいので新郎・W氏を飲ましまくります!
W氏に注ぎに行ったその瓶ビールの中は日本酒をパンパンに入れて、白色をごまかす為にオレンジジュースで着色をほどこし、その瓶ビール(実際は日本酒とオレンジジュース)を飲み干すまで席に帰らない!
しかもビールを捨てられない様に、普通は席の下にビールを捨てるバケツがあるのだが、それを没収してやったので 親戚縁者が注ぎに来たビールはオール飲み干さないといけない…。
後半戦は松原達も勝手にイッキして無駄にベロベロになったので普通に日本酒をボトルごとW氏の口に突っ込んで飲ませたり、友達のスピーチにヤジを飛ばしたり、隣の新婦の友達をナンパしたり、騒ぎまくりで超絶にハッピー☆
当然、クリティカルにW氏はベロベロ。
そしてっ!最後のスピーチタイムがやってきた。
花嫁は今にも泣き崩れそうな状態で両親にメッセージを読む!
さすが結婚式のクライマックス!
ただ今から、会場の参加者は、もらい泣きタイムに突入!
松原もベロベロに酔っ払ってるので結構泣きそうになって涙ぐんでしまった…
そして感動のピーク!新郎・W氏の涙腺へのフィニッシュスピーチが炸裂するっ!!
「おっ、お… ・ ・・あっ、うっ、お・おとーちゃん、おかーちゃん。」
そう!W氏はハッキリ文章も読めないくらいベロベロに酔っていて、噛みまくり!
感動のスピーチタイムで笑いが周りからこぼれだす大惨事…。
当然、松原らは爆笑!!!! なんてイイ結婚式だったんだっ!
これは祝儀の5万円の元を取れるくらい笑ったわ!
W氏おめでとう!この感動タイムで笑いが起きるなんて奇跡!
これで笑いの耐えない家庭間違いなし!
7杯目 「中野駅の交番」
どうも!貴方の心に舞い降りる愛のパラシュート部隊松原です。
おはようさん。
もう今日がいつなのかも解らないぐらいぐちゃぐちゃにバタバタであります。
そんな忙しいふりをしながら松原も東京に出張したりする訳です。
当然、神戸にいても出張先でも、夜に溶け込んでいた街の表情を朝日が照らすまでお酒を浴びる。
朝まで飲み明かし、一緒に居た東京中野で暮らしている音楽業界の先輩・田中氏の家にバンドのメンバーみんなで泊る事になる。
でも結局、駐車場代をウかす為に松原だけ田中氏宅の前で車中泊をする事になった。
疲れたので後部座席で横になっていた松原。レム睡眠を堪能し始めた瞬間!
「 ゴンゴンゴン!!!!!」
激しい音が鳴った…。
「えっ!?」
まだ1時間も寝ていない朝7時ごろ誰が車を叩いてんねん!
何事か分からず起き上がったら、車の周りに警察官が4、5人と一般ピープル数人が囲っているではないかっ!
慌てて車を降りて警察官と話してみると、どうやら松原が車を停めていた所の後ろに民家の車庫が有り、車を出せなくて困って、住人が警察に通報したたらしい。
しかもその住民は、ちょうど今日から海外赴任で飛行機に乗るらしくて、車が出せないので慌ててタクシーで羽田空港まで行ったらしい。
その人の家族の方が怒って松原に突っかかって来た!
「もし、飛行機に乗り遅れたらどーしてくれんの!! タクシー代出してよ!(怒)」
まず眠気眼の松原が話しに乗り遅れている…
むしろ松原はココに車を停める事を田中氏に再度確認をして「ココは大丈夫やで!」とお墨付きを頂いたのに…。
どーしよもないのでなんとかまだ酒に酔ったフリをして話を交わしていたら、今度は警察官からの職務質問が始まった。松原は誠意を持って包み隠さず説明した。
「あ、え、僕はライブハウスで働いていて、
それで…えっと、神戸のバンドに着いて東京に来てて…
えっと、ライブ見て、んで打ち上げ行って、
それで…知人の家に友人みんなが泊まってて……
でも僕だけ何故かこの車で寝て、でもまだ僕はガンガン酔っ払ってて…」
するとまだ説明中の松原の会話を先回りして警察官の質問攻めが始まる。
「ライブハウスって何や?」「コンサートか? 兄ちゃんも演奏するんか?」などなど。
超うざい素人クエスチョンの数々にメンドクサイ松原は「ハイ。そーです。」の連発で切り抜けていく。
無愛想な松原に少しムカついている警察官が「その知人の名前は?」と聞いてきた。
その車をココに停めてもいいと松原に吹き込んだ悪玉の張本人の事だ。もう恩義も何も無いので躊躇せず彼の名前を告げた。
「田中って人です。」
「…田中ぁ~? ウソつけっ!」
なんということだ!!
ありふれ過ぎた苗字すぎて松原がふざけて言ってると思い、信じてもらえなかったのだ!!!
神様の馬鹿!
「本当っす! 田中なんです!」
「じゃぁ~どの家や?」
あっ! 松原は結局1回も田中氏の家に行ってないので場所が解からない…
なんて事だっ!
「いや、それが…知らないんですよ…」
最悪の返答である。
やはりバカにされていると思ったポリは「酔いが覚めるまで寝てろ!」と車を運転して中野駅の交番まで連れて行かれる。実際、冷静に見ても松原は神戸ナンバーの車に、訳解からん仕事してて、意味わからん所で寝てて、打ち上げで醤油イッキした醤油が服に付いていて、しかもウソっぽい言い訳して怪しさ指数抜群である。
存在がもはや公務執行妨害である。信じて貰える方が信じられない!
結局中野駅交番で監禁。
昼の13時ごろ開放されて眩しい日光が寝不足の松原を射す。
改めて警官に感謝!泊めてもらってありがとうございました!
おかげでこんな寒い真冬に駐車料金もかからず、暖かい交番で寝ることができました!
とりあえず今から田中氏をしばいて、戻ってきますね。
6杯目 「何もない鉄板のお店」
太陽と虎の周辺は遅くまで開いているローカルな飲み屋が沢山あります。
所謂ザ・下町スタイルのお店です。
大将や女将などが一人で切り盛りしてスーパー身内のお客さんがカウンターに居座って身内トークで盛り上がり
、一般客が超居心地悪い状況 になんの問題も感じ無いあの営業スタイルを貫いているお店たち。
とても素敵です。NOT 接客!NOT愛想!
そんなお店たちの中にいつもタイトラの打ち上げで使ってあげている「こてこて」というお店があります。
神戸牛やてっちり,キャビアなど普通打ち上げに出ない料理にみなさん舌鼓。(←本物かどうかは確かではない。)
自称韓国の工作員の大将がトカレフを店内に隠していると言い張る危険なお店です。
月20日は絶対打ち上げやる契約で1人2500円飲み食い放題でやってます。
3分の1の確立で大将が酔っ払っていて片付けなんてもちろんやらずに、たまに我々を指示して、野菜炒めやお好み焼きなど作らされます…。客で来てるのに耐え難いです。
後、もっと耐え難いお店でウルトラ不定休の平均5時まで開いている「おけいちゃん」って店があります。
ヨレヨレの女将さん(推定60歳)が大体ベロベロになってます。
数ヶ月前友人4人で行ったらまず「いらっしゃいませ」も無い。
メニューを言っても返答なしで聞いてるのかどうかもわからない。
んでやっと一品料理が出てきたのが30分後…
その後また20分後にまた一品…。
フランス料理ちゃうねんからハヨ出さんかい!
で、最後に出てきたお好み焼きはパサパサで確実に小麦粉の量を間違ってるやん。
客商売やる気ないとしか考えようがないスタイルですが、やっぱり松原的にはこういうお店は、大好物です。おもしろいです。
なので先日ふらっと仕事帰りにひとりで潜入。まだ顔なじみにもなっていないのでドキドキです。
んで、松原が入ったら数分メニューを聞かずに放置プレイ。松原も携帯のメール返信をしていたので気にはなりつつ、数分何も言わないでいると、急に
「何食べるん?」
ビックリした松原は思わず
「ビールお願いします。」
と返答。すると女将は
「冷蔵庫に入ってるから!」
と言いだし カウンターの常連と喋りだした…
松原は渋々ビールを取り出し、会話の邪魔にならない声量で「野菜炒めも1つ」と追加オーダー。
「ゴメン!最近野菜が高いからやってないねん!」
うそー!じゃーメニューに書くなよっ!
と言いたい気持ちを抑え
「すんません。じゃーホルモン炒めにします。」
「だから野菜ないねん!」
いや、ちょっとなんでそんな切れ気味なん。ホルモン炒めに野菜入ってるか知らんもん。こっち。
松原はお客さんなのに大変、申し訳ない気持ちになり、必死で野菜の使用しないメニューを選ぼうと壁に貼られたメニューから必死で探す。
… でも … ココお好み焼き屋でしょ?
…多分そんなんないやん。お好み焼きにもキャベツ入ってるでしょ?こんにゃく焼きとかにも玉ねぎ添えるスタイルやったらまたキレられるし、 もう一人で考えられなくなり女将に何が出来るか聞いてみる事にした。
「すみませんっ!」
松原の声が店内に響き渡るが… 女将は常連客の何かを鉄板で作っている…。
「すみません!!」
… 料理に夢中… っていうか確実に無視。これはイジメの中でも一番やってはいけない無視である。
「すみません!何があるんですか?」
… 数秒後、見るに見かねた常連客が女将に聞いてくれてやっと返答があった…
「ごめん。今日もう何も無いねんやんか。」
先言わんか~い!!
俺の時間返せや! 何やこの店!ほな、それ今、何作ってるねん。料理やろ?それとも遊んでるだけ?
戦争中か!なんかあるやろ〜!冷蔵庫にも何かあったやん!ってかそれやったら店閉めとけよ。のれん外せよ!看板の電気消せよ。松原が入った瞬間にそれ言えよ。
ツッコミのダムが崩壊し、大量に流れ出すツッコミ。
おいっ!女将っ!こんな店…おもろいからまた来るわっ!
(結局数年後、この店は当然つぶれてしまいました。)
5杯目 「居酒屋ビル脱出劇」
最近の打ち上げの話…
いつもの様に暴れて酒を飲みまくっていたの。
10月は打ち上げの無い日が5日程しか無かったの…。
もうミラクルに睡眠不足が続き、疲れ果ていた松原は打ち上げ会場の個室では無い、使われていない個室に入り仮眠を取る事にした。
幸い誰も使っていない部屋があったので電気を消し横になった。
… ふと目が覚めた松原。
真っ暗で何も見えない。
テンパっていてココがドコか分からなくて泣きそうになった。
数秒後、記憶が蘇りココは居酒屋で松原は仮眠を取っていた事を思い出した。
そして「早くココから抜けだしたい!」と本能的に察知した松原は暗闇の中から扉を手探りで探し、部屋の外に出た。
するとソコは明るくにぎわっていたはずの居酒屋で無く、暗闇の空間だった…
冷静沈着な松原は慌ててふためいた後に状況を飲み込んだ…。
そうなのだ。みんな帰ってるのだ!
みんなどころか店員も帰ってるのだ!
「店が閉まってるのだ!しまった!!」
なんて上手くも無い事を言いながら、泣きながら脱出経路を調べてた。
当然窓も扉も全滅… 唯一開いた窓はトイレの窓。
外には地上6階からの神戸の夜景が広がる。
「さすが神戸は100万ドルの夜景!」
なんて感傷に浸る余裕も見せる松原の器は相当なものだ!
しかし現状の松原は打ち上げ中に仮眠を取り、みんなに置いていかれ居酒屋に閉じ込められたただのクズなのだ。
するとそんなクズの目に非常階段が飛び込んできた!
恐る恐るノブの下の鍵を開けてみると
「ガチャッ!」
「助かったぁ!」
扉は見事に開いたのだ!
そこから急いで階段を駆け下りた!
でも何かいつもと感じが違う… 足の痛みに気がつき、よく見ると松原は裸足じゃないかっ!
それもそうで居酒屋に閉じ込められるバカはいても、座敷の居酒屋の中で靴を履いて飲むバカはいない。
またあの暗闇の居酒屋に戻り、靴を探したが暗すぎて何がなんだかわからない!下駄箱の鍵なんて当然見つからない。
数分の捜索は失敗に終わり、 松原は禁じ手の「トイレスリッパ」で帰る事にした。
緑色のダサいスリッパは松原のズタズタなプライドにジャストフィット!
そして非常階段から泣きながら駆け下りると2階の扉が閉まっていた!
しまった!ハメラレタ!
しかしその横に罠かもしれないが、扉があったので恐る恐る開けてみると「24時間の漫画喫茶」の受付…
ここは6階建てのテナントビルで唯一24時間営業の漫画喫茶がこの脱出劇の最終難関になった。
もう怖いもの無しの松原は真顔で漫喫の中を横切ってレジの店員の超怪しい目線を背中に浴びながら、スリッパの松原はエレベーターに乗り込んだ。振り返って店員の顔を見る勇気が無いので背中を向けたまま自動で扉が閉まるのを待つが、エレベーターの扉が閉まるまでの時間がこんなに長く感じた事は無かった。
だが、この難関を乗り越え、このビルからの脱出に成功したのだ。
映画になってもおかしく無い主人公の冷静な判断力と襲いかかる危機の連続。
しかし車の鍵も携帯電話もサイフも靴もプライドも全て居酒屋に置いて来た松原はこれからどうすればいいのか?
便所スリッパでどこにいけばいいのか?
松原は考えた。
…
もし映画の主人公であればこのピンチをどう切り抜けるのか?
…
考えた。
…
そして気がついた。
…
…
映画の主人公は絶対こんな状況にはならないと。
4杯目 「打ち上げ大戦争」
先日、都内の某ライブハウスに神戸のバンドをブッキングして頂いたので、そのバンドに帯同して東京に向かった松原。
仲のいい都内のライブハウス。マブダチである。一緒に飲むのが楽しみである。
しかも神戸のバンドを引き連れて来た松原はいいところを見せたいと鼻息荒く打ち上げに挑む。
当然、神戸松原組(松原の息がかかっているバンドを勝手にこう呼ぶ。ちなみに誰も知らない。みんな嫌がっている。) としては「関西の根性の見せ所!」と、しょっぱなからぶっ飛ばしてイッキの嵐!!
東京組のバンドは我々の総攻撃にこぞってトイレへダッシュ!
至る所にゲロと言う空襲が飛び交い、優しい居酒屋の店長がキレると言う前代未聞の事態も発生…。
危険度A級の事態が我々を襲う。
もちろん神戸組も多数の犠牲者を出している。
パンチの無い奴らは戦線から離脱し、車に逃げ込み、死者は廊下に横たわる…。
そこへナント!!気が狂ったテロリスが、この戦争に終止符を打とうととんでもない最終兵器を導入して来た…
その名も
「鏡月(きょうげつ)」
【兵器説明】焼酎。アルコール度は多分25度
我々小物兵士はビールと言う刃物で殺しあうが、この核兵器の参戦にイッキに戦いのランクはグンと上がった…
当然そんな恐ろしい兵器を組の若い者が扱える訳がない!
松原は立ち上がった!相手は某ライブハウスの若頭・兵頭氏(仮名)だ!
松原と兵頭氏はテロの陰謀により鏡月をイッキしまくった!そりゃもう命がけで頑張った!
互いに一本ずつ飲みきった所で戦いは一時休戦。
だが間髪入れず、身体を休めていた松原の耳に廊下から兵隊たちの悲鳴が飛び込んで来た…
「うわぁ!兵頭隊長っ!大丈夫でありますかぁぁ!?」
慌てて廊下に出るとトイレに行った兵頭氏が口から血を出して倒れている!
松原は彼をすぐに抱きかかえて喋りかけた!
しかし返事は無い。
急いで救急車を呼び、兵頭氏の口から出てくる血とゲロをふ き取っている。
松原はもう奴が長くない事を悟った…
こんな体でよく頑張った。
いい戦いだった(泣)
松原は戦友に泣きながら喋りかけた。
「大丈夫か?もうすぐ救急車が来るぞ!聞こえるか?」
「 … $@¢¥■% 」
兵頭氏がかろうじて何かを喋った。
「ん?なんて言ったんだ?」
「 う”☆ф* …」
また何か言ったが意味不明。
「えっ!?なんて言ったんだっ?」
松原はもう一度聞き返した。
すると白目をむいた彼は松原の手を強く握り口を開きだした…
「 … メ ガ… ・・ネ」
メッ! メガネぇぇ?? はぁ?どー言う事っ?
謎を抱えたまま息を引き取った彼は救急車に運ばれ翌日まで入院。
「アルコール中毒」と診断。
嗚呼、恐るべき核兵器…
戦火も収まり、静まり返った戦場(居酒屋)に兵頭氏の忘れたメガネが寂しく残されていた…